農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

里山の冬期湛水田ではシュレーゲルアマガエルが鳴いている

2014-04-29 20:30:45 | 日本不耕起栽培普及会

日本赤ガエルや山赤ガエルは里山で冬期湛水田では2,3月に盛んに産卵する。その時期に引き継いでシュレーゲルアマガエルが産卵する。その卵塊は丁度ハッポウスチロールの白いかたまりである。また鳴き声に特徴がありカリカリと甲高い声で鳴く。たまたま佐倉の和田の水田で卵塊をカエルさんは多古の天井田の水田で親ガエルを捕獲した。卵塊が育ち水田に泳ぎ出すまでか盛んに親が合唱している。遺伝子DNAに刷り込まれての行動なんだろう。当たり前のことであるが、里山という環境で水田があれば同じ種のカエルが住んでいる。不思議に感じてしまう。

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畦の補強のために波板を畦に埋め込む

2014-04-25 19:38:45 | 日本不耕起栽培普及会

不耕起冬期湛水法の1番の悩みは水をいかに溜めるかである。厚い波板が普及する前に岩澤信夫さんにうかがった話で、薄い波板を畦の真ん中に埋め込み上から土を載せていくことで35センチの範囲はザリガニとかあの被害は防ぐことができる。問題点としては常に波板の中心点が真ん中にずれないことである。薄い波板の耐用年数が伸びることである。ただ周囲の農家の人の理解や経験が共有できないと摩擦の原因となる。ほかの人は米の作付が終われば水を早く干してしまいたいという要望があると理解を得るのが難しくなる。私はこの3,4年歩行用の田植え機も入らないほど軟らかい水田のため積極的に水をためたくないと考えているうちにやはり雑草が増えてしまった。あらためて池の上の水田に水を溜めたいと思い今年は岩澤方式に拘って35センチの波板を40メートル2日がかりでとりつけた。

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イネは同伸葉同分げつ理論という規則性で15枚の葉を育てる

2014-04-25 06:26:08 | 日本不耕起栽培普及会

イネの一生のうち1本の株は15枚の葉を育てる。4月の末に田植えをして9月に刈り取る5か月の期間であるが、ある葉が展開するとその葉の3枚下の3枚下から,一次分げつ茎が発生し発根もする。そして一方葉の再生と同時に先に出た葉は時間とともに枯れていき常に5枚だけが残る仕組みになっている。この葉が枯れるという仕組みがほかの生物群に結果的にエネルギーを与えることになり、ビオトープとしての役割をはたす。4,5年前土水路であった水田で6月大雨が降って冠水したとき大量の水が水路から水田に流れ込みフナやコイが一挙に侵入そこで産卵のための大運動会が繰り広げられた。水田が本来は生き物のゆりかごである。香取の藤崎水田では春先20、30匹メダカを離すと6月には数万と爆発的に増えた。耕さない水田の威力である。多古の天井田の池の周辺田んぼでは毎年の出来事である。


不耕起栽培イネの全容の続き

2014-04-24 06:25:14 | 日本不耕起栽培普及会

学校園などで作られるいわゆるビオトープであるが、自然を切り取った固定したものと考えそれを図面化し場面設定する。庭園を造る感覚で多額の金を投じる、これが普通であるが、岩澤信夫さんの考えは生態的というか動的というか、そこにイネが植えられていて次々刻々と変化する動植物の姿を観察しつづけることの価値を強調する。それはイネの成長は常に5枚の葉を残し1枚をその時点で枯らすという仕組みからくるものである。その枯れた葉が周辺の生き物を育てるということである。