佐倉の斉藤さんの紹介で乳苗の水耕方式で暗所でなく、常に光線を受けながら4月10日から25日まで10から15センチまで育て乳苗と稚苗の中間の苗を育てる。6メートルのアルミの箱に200グラム播き程度の密度で種を播き、最初は無肥料で水を循環させ、後半で大塚液肥を与える。不織布の上に種を播き6メートル6本で30アール分の苗となり、既存の田植え機で田植えができる。施設の初期投資に金がかかるが、岩澤さんは8ヘクタールで慣行との併用はしなかったので現在も続けられている。8年目である。ただ除草剤の使用は続けており無農薬ではない。これまでの乳苗とは光線に当てながら水を循環させて育っているので従来の乳苗とはことなる。いわば限りなく稚苗に近い方式になる。
4月10日は種、4月14日の発芽の状況、17日のためしの田植え時の苗の姿をお見せします。育苗機で30度、箱は積み置きで14日まで置き、棚にうつす。積み置きの効果はお互い重みが加わることで根がしたに伸び浮き苗をおさえる。モヤシ的に光線の量が少ないので茎は固く育つ。温度を27度に下げた、16日撮影のために外に出したが平均して緑化が進んでいる。事前の処理は3種類ある、規定の浸種、催芽のもの、催芽ご冷蔵庫で貯蔵したもの、浸種もやらず水生バイオ、カンポウ18番に4日つけ、その後光合成細菌に2日浸種したもの、たまたま後の2組は雑菌がでなかった。17日、7日目で田植えを一部おこなった。後の田植えの
予定は20日である。苗作りは比較的順調にいった。
佐原・藤崎芳秀さんの苗作り、現在は作業の軽減のためにビニールハウスを天井が開放できるタイプに改造し稲が2葉になったら、プールに水をいれる。5,6年前までは水田出しをやっていたので、実験的に今年8箱だけ一部水田に出し生育の比較をしている。その中間的な報告をします。成苗は1葉が完全に展開すればその時点で其の年の収量が予測できる。すなわち1葉の長さとその下の幼鞘高が同じ程度の長さになれば満足ということです。藤崎さんの苗は毎年それに近い成功の部類である。今回の苗の播種は3月2日、プール出しは3月19日、写真の撮影は4月3
日です。結果的には水田出しの方が理想に近い感じ、田植えの時期を考えると遅れるように予想される。