農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

乳苗の活用実験5年目の結果

2015-01-30 13:04:28 | 日本不耕起栽培普及会

SRIから始まった乳苗の活用で8日で成苗と同じ苗ができる。

2009年東大の山路永司教授の柏キャンバスの見学、市民農園開設に当たり苗つくりの応用として実験がはじめられた。市原の森重之さんの土日百姓を参考に苗づくりを教わった。5年間の継続実験として報告がすでにあるが、昨年の実績をここに報告しておく。佐倉・和田地区藤崎言行さんの水田3セでは浅い代かき後に品種はコシヒカリで行う。まったく問題なく順調に育ち、成苗と同じ生育状況であった。

同じ水田の隣で約30坪3品種―紅もち、夢ぴりか、会川1号を不耕起1年目の水田で行ったが、いずれも問題なく成苗と同等の生育を確認できた。いずれも小面積であるため除草に関しては除草剤を使うことなく手取りで行ったが、以前の神崎における水田雑草と比較し発生がすくなく問題はなかった。

今回はコシヒカリで機械植えした3セの水田の映像を取り込みます。6月19日撮影で平均20本ほど分げつしたものです。


暗きょ取付作業はできず、断念

2015-01-27 09:50:34 | 日本不耕起栽培普及会

龍ヶ崎の株式会社諸岡さんの好意で実験的に暗きょ取付の作業を昨日多古の染井水田でおこなったが、もともと土がケトと呼ばれる湿田のかややアシ、ガマなどの堆積した土であるため粘土より軟弱で1時間半程度の試験運転であきらめてしまった。25センチ幅に狭くトレンチャーで50センチ以上深く掘っていくものですが、タイヤに当たるキャタビラに細かい土が入り込みバックしていくが空回りするし、深みに胴体が沈んでしまう可能性もあるため8メートル程度掘り進んだところでリタイヤ―してしまった。もみ殻42袋準備したが、無駄になってしまった。昨年の収穫後から湛水をせず、水田が乾くように管理、かなりよい状態で、刈り払い機でイネ株周辺の雑草ーコナギ、キツネノボタン、キシュウスズメノヒエなどを根元で除去した。この後は切りわらは水田に帰したのでクンタンともみ殻堆肥、棚倉のミネラルを散布し水を入れ湛水を始める予定である。


和田地区でさらに休耕地の開墾

2015-01-22 09:46:57 | 日本不耕起栽培普及会

和田未来農業研究会では里山の復活、蛍の舞う自然環境を取り戻そうと藤井会長、藤崎事務局長さん等が先頭に昨日は5人のメンバーで取り組む。昨年の暮れから10年近く休耕したとりあえず30aの水田をトラクターで耕し、柳や藤ずるの根を集め、低灌木を集め焼いた。午後藤井さんが新しいロータリーを取付たトラクターで3セの土地をまずは2,3回耕し藤ずるの根を切る。もともと暗きょも入っている基盤整備された水田だが東西を林で囲まれ日照不足なため、農家からは作付をあきらめられた土地である。冬期湛水はできないため大豆を栽培してみようと相澤さんが手を挙げた。ブログを見た方で里山に関心、あるいはイネや野菜を作ってみたい方は是非連絡ください。研究会に名簿登録され月1000円で参加できます。イネ、大豆の栽培方法はご指導いたします。総武本線南酒々井駅下車車で15分、出迎え可です。

電話090-8112ー6838鳥井報恩まで


多古染井の水田―暗きょ工事のために乾かしイネ株を切る

2015-01-21 06:00:56 | 日本不耕起栽培普及会

伸び伸びになっている暗きょ工事のためにこのシーズンは水田を乾かしてきた。そこで不耕起であるから、イネ株の周りに生える雑草を刈り払い機で根を残して除去することが大切になる。これまでイネ株は残したままにしてきたが、田植え後にどうしても古株が高くなっているため、その周辺からキツネノボタンやヘラオオバコなどが発生する。そこで事前にハンマーモアーか刈り払い機で取り除けば、あとは水を入れることで、畑雑草は発生できない。これは南房総の五十嵐さんがあみだした技術である。


旭のはずれ干潟の畑ー休耕地の復活

2015-01-20 09:27:31 | 日本不耕起栽培普及会

南側は水田になっているため、畑にはカエルの越冬地となっている。畑に溝を掘っていると何種類かの越冬中のカエルに遭遇する。1昨日もシュレーゲルアオガエルを見つけた、希少生物になっているが、ここにも豊かな自然が残っているということである。

この畑ではほとんど不耕起栽培に近い方法で溝を切りそこに周辺の枯草を入れ小動物ーミミズやトビムシ、モグラなどが生活できる空間とする。ただセイダカアワダチソウ、ヨモギ、カラスウリ、シノダケ、あるいはつる性の雑草が毎年勢力を張っている。休耕地にしてからは菊芋だけが収穫できる状態である。