農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

多古T-S水田畦周りの整備後水入れを行う

2018-02-26 09:47:02 | 日本不耕起栽培普及会

冬期湛水を基本としていたが下の水田の人への配慮で今の時期になってしまったが、大型のマツバイとか畦際のヤベイズルなどの除去をだいたい終えたので、日本アカガエルの産卵のためにも2月中にと昨日までの3日間で水田に水を入れた。佐倉の和田小脇の実験田でも2月7日頃から水田に水入れを準備していたらアカガエルが早く水を入れろと催促をしているようだった。2月14日には大量の産卵を確認できた。多古では3月1日にはあたたくなり春1番が予想されるのでその日に産卵が予想される。

  


大麦、小麦は順調に伸び低温は十分で伸び始めている

2018-02-24 10:05:21 | 日本不耕起栽培普及会

10月中に播種した麦は順調に育っている。11月のは低温が早くやって来たので、播種量が少なかったこともありさびしい状態である。2月も終わりに近く寒さは十分に当たったということで、低温バーナリゼーションはたりたため、小麦を見ていると茎が上を向いて伸び始めている。しかし今年の低温はことのほか厳しい。22日もレンコン堀りを行ったが雨降りで凍えるようであった。今日も車の窓は凍結しマイナス2度を記録している。春の訪れは遅いのだろうか。大麦、小麦の苗の状態です。また映像化できないでいるが、この寒い時期ではあるが、この麦畑には稲わらを敷いてあるがその関係があるかどうかわからないが、今月になって確認できたのはクモが周りにいたことです。ウサギの糞もあるがそれだけではなく、水田と同じように化学肥料や農薬を使わない環境では生き物の楽園であることを知らされる1コマである。

   


香取藤崎水田では近在の水田に配慮して水抜き中

2018-02-24 09:30:28 | 日本不耕起栽培普及会

冬期湛水、不耕起栽培を基本としているが、ここ4,5年水田の肥沃化が進み、水田が深くなり、コンバインや田植え機の走行で水田が深くえぐられ、その修正に迫られた。浅くドライブハローで耕したり、実験的に無肥料の30aの水田を作ってみたりして、昨年は1ヘクタールの眼前の水田2枚を無肥料に近い状態にした。奥さんからは実験だと言ってそんな無謀なことはやらないでくれと言っていたがわずかな減収だったからそれほど問題にはならなかった。藤崎さんとしては5年ほどになるか30aの水田でまずはためして3年目で8俵採れて、その水田でジャンボタニシが除草を積極的に働き個体の大きさは育たないが小さいが旺盛に草を食べ多少サツマイモの残飯を与えるとよく食べ繁殖することもわかってきたようで、丈夫な成苗を準備し多少大目に苗を植えれば食害は減らせるとみている。今の時期隣近所の農家が畦塗のためトラクターを使うため水を控えている。

 


赤旗の記事が面白い、福島大生源寺眞一さんの紹介(2月6日付け)

2018-02-09 10:33:49 | 日本不耕起栽培普及会

学問はおもしろいということで農学を紹介しているが、課題解決めざす「実学」現場体験が研究の糧に「ほんものに触れる大切さを伝えている。現在の機械植えの田植え機の苗の育てかたは元々養蚕の室内飼育が発想の原点であるとしている。

私の場合も生源寺氏の発想には常々同感で農業は古くからの篤農技術を掘り起し、その技術を次世代に伝えていくことだとおもう。戦後の稲作技術が70代、80代の方々がぎりぎり頑張ってきているが、この技術を是非若い世代に伝えていきたい。ブラジルの移民に加わった続木善夫さんの職歴について最近知る機会を得たが、私の手元に続木さんが書いた2冊の本があります。是非関心のある方は連絡ください。題は新技術「病害虫の生理的防除」の理論と実際、もう1冊は続木さんのエッセイ集です。いづれも値段は1000円であつかいます。送料は別となります。ブラジルですから畑作が主ですがブラジルの原野開拓から戦後60年にわたる農薬化学肥料を使い始めた時代から、有機農業に転換し病害虫との関係をどのように理解すべきか、日本とヨーロッパの研究者の農薬を使わない側の理論を編み出した貴重な本である。除草剤や農薬を使うべきでない、使わなくてもできるという理論的作品である。連絡は090-8112-6838


お米の各地における平均収量について、千葉県では10a-当たり8俵と言われている

2018-02-06 14:53:42 | 日本不耕起栽培普及会

香取の藤崎芳秀さんのところで4年前から肥料を施さないで、除草はジャンボタニシに任せるということでできるだけ手間を掛けないで新しい試みをはじめている。最初の2年間は多少除草が必要であったが3年目からは8俵が可能になった。ジャンボタニシは外来生物であるため持ち出しは規制されているようだが、藤崎さんはイモ切干の残渣に骨粉を混ぜ発酵させたものを春先餌として与えている。ほかに肥料は入れないために通常のサイズには育たないが食欲旺盛で他から投げ込まれた雑草はむさぼるように食べる。この田んぼで8俵とれることは田んぼの水が利根川水系といういことで最近の富栄養化ということである。ただ慣行の稲栽培農家の稚苗ではジャンボタニシにたちまち食われてしまうが、藤崎さんは健康な成苗(4,5葉、5葉)であるために多少本数を多目に植えることで食われることを回避している。このジャボタニシは香取周辺では温暖化の影響か7,8年まえから排水路から水田に入り増殖を始めている。九十九里海岸地域の水田では20年前から九州や静岡と北上して冬の寒さにも耐えて生き残ってきた。慣行栽培では椿の実を砕いて被害を少なくしている。おそらく除草剤にも弱いとおもわれる。生活用水が流れ込む河川水は窒素を改めて施さなくても無肥料の時代にきている。いずれにしてもその地域の土と水がどの程度の収量が可能かということは一度無肥料で作ってみる必要がある。