2013年2月24日イネイトファーム田田、前田夫妻の水田見学をおこないます。2007年から冬期湛水・不耕起栽培の稲つくりに挑戦している現場です。それまでは農薬・除草剤を使わないために近所の人からばかにされていた。岩澤信夫の理論にそって取り組んだらぴたっと草が止まった。近所の人からは、やっとお前も人並みに除草剤を使ったかと問われた、不思議と水を張ることで雑草が押さえられる、この現場を目で確かめてほしい。問題もある、アメリカザリガニが繁殖し稲を切ってしまい、田植えを2回しなければならない水田もある。生き物と共存した管理が必要なので自然環境とのおりあいが必要である。とにかく関心のある方は申し込んでください。定員は20名です。
耕さない田んぼの理論を打ち立て昨年の5月4日亡くなった岩澤信夫さん、最後全国にその理論の実践の場として10箇所塾を開催しております。南から北まで冷害に強いうす播き(70グラム)で低温での催芽、50,60日掛けての5.5葉、成苗を使う、耕さないために苗が強く育つ、収量も安定し、倒れない。農薬も使わなくても健康なお米になる。また長年苦労してきた除草も水田に水をためることで畑雑草が押さえられるという農家にとっては画期的な技術となった。農村が限界集落さながらに水田の維持が難しくなる時代にあって、都市からの、あるいは異業種からの参入にさいしても、この岩澤さんの残した理論が生かされるようにおもいます。またこの3年SRIの実験をくりかえしてきましたが,星川さんの乳苗についての実験から岩澤さんが提唱する市民農園の水田版として、この乳苗の活用が私たちの成苗と同様の力を発揮できるという結果がでている。千葉県市原市の森重之さんの20年近い体験からも種まきから8、12日程度の短期間での田植えを可能にしている。これは種の中に含まれる胚芽のエネルギーが田植え時に70パーセント残っているという結果である。
SRIは本来1,2本植えで、耕すこと、水田を乾かすという理論であるが、ここに耕さないで乳苗をいかに育てるかを課題として実験をくりかえしている。