農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

和田小脇塾実験田の今年の様子

2023-08-18 12:51:23 | 日本不耕起栽培普及会
上から2枚目桑山水田では例年通りに田植え直後からアミミドロが広がり光線を遮って雑草の発生を抑えた。
ところが100坪水田は田植え前の湛水の時期が遅れたために田植え時期にはコナギが発芽しなかった。昨年はコナギの発芽が早かったために事前の刈り払い機とレーキによる除去が可能であった。乳酸菌の準備も間に合わなかったことも原因している。その後マツバエの発生が多かったところはコナギは少ないということもあったが、下駄方式の踏み込む除草除去で対応したが1箱60グラムまきが機械植えには茎数の確保ができず、その隙間にコナギが入り込んだ結果となり収量減が予想される。
実験田、桑山水田
100坪水田コナギが優勢で収量減が予想される
100坪水田の田植え、5月3日
実験田Ⅰで植え付け本数の比較実験を行っている

牧野万太郎物語は私の青春と重なる

2023-08-16 10:21:37 | 日本不耕起栽培普及会
農薬を使わない、化学肥料も使わないでコメができる。香取の藤崎芳秀さんの水田でメダカが泳ぐ水田を2001年6月9日観察できた。その時の、千葉大の1,2年稲毛の教養学部で学んだ植物学や植物生態学が私の原点である。牧野図鑑もすでに所有しドウランと野冊が必需品だった。渡辺教授や生態学の沼田真さんには植物同好会の顧問にもなってもらい山行きを楽しんだ、生態学では銚子や清澄山の東大演習林での野外研修に参加、その後学部は園芸学部で2年、東京教育大学での2年の農学専攻があるが千葉大の教養学部時代の思い出が鮮明である。
改めて牧野富太郎の偉大さを知ることとなった。そして環境の変貌である。ホタルが周りにいた。カエルが車にひかれるほど数がたくさんいた。メダカが数百円で売られている。
不耕起で農薬を使わない谷津田の水田では、いまだに『メダカの学校』である。収穫時期水田で水を切ってもどこかに生きる場所を探して生き延びている。20ねんまえには水田畦周りの土をツルグレン装置にかければトビムシやダニは生息していた。今では近くのホームセンターの店頭に除草剤がうず高くならんでいる。かってのアメリカのカーソン女史が{沈黙の春}で指摘した状況に匹敵する。牧野富太郎についての紹介記事、8月20日付赤旗日曜版です。また前回の紹介でショウガ麹の記事も日刊赤旗の記事でした。

『番外編』「地球農学の構想」川田薫,馨著から学ぶ

2023-08-13 16:15:25 | 日本不耕起栽培普及会
屋久島、三陸海岸、沖縄などの1000年の巨木がそれぞれの巨岩をつかみ岩石に含まれるミネラルをそれぞれの巨木の栄養源として吸収している。川田薫さんは台所実験室で花崗岩をはじめ、火山が生み出した岩石から新たないのちをうみだした。土は地球を取りもどす。農業を取り戻すのには{土」を蘇らせることである。私たちが生まれた地球という星の岩石はそのミネラルで地球上に生命体を生み出し、生かし続けているのです。
私たちはコメ作りなどに棚倉のミネラルを使いお米の味がよくなるとか家畜になめさせて健康をコントロールしている、ミネラルの世界はナノレベルの世界であるから参考になった。最近テレビ映像で日本中の巨木の紹介が増えているので川田さんの新しい発想は不耕起栽培にとっても大変参考になる。

繰り返しになるが、玄米食が放射能物質をも体内から排除できる。

2023-08-13 08:18:29 | 日本不耕起栽培普及会
被爆地長崎の医大の体験で当時の生協が医大の従業員のために玄米と味噌を大量に保存していてその後の患者治療に奮闘できたことが報告されている。また江戸時代の飛脚の体力も外国人から見て体付きは小さいが並外れて優れていたことがささやかれている。
しかし時代が進み現代では特に女性が大きく進化している。しかし夏休み学校が休みになり給食がないために世の大人たちは6割が子供たちの食事に困っている。昔ならおにぎりとか芋をふかして、勝手に食べさせていたのに今はコンビニということになるのだろうか。
農業も様変わりしている。長野の高冷地でレタスを栽培する映像をテレビで見たがまるで戦場である。家族とインドネシアの4人の若者を雇い夜中の2時から6時までに収穫箱詰め、保冷車に詰め込み都市のスーパーにはこばれる。何千という規格化されたレタス、これが夢のある現代の農業の姿なのか。
年金暮らしでも20年はあるのだから規格品でない農薬、除草材を使わない生き物にやさしい環境で生活したい。エネルギーだってもっと分散型にして、昨日女性の学者が語っていたが日本国1本で行くのでなく地方分権を認め相互に分け合うシステムづくりをすれば国内での自然エネルギーがもっと増えるし原発に頼らないエネルギー革命が日本でも可能となる。