農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

慣行の稚苗と成苗の比較

2014-03-30 11:03:28 | 日本不耕起栽培普及会

稚苗と成苗の育て方での違い、播種量の違いがある稚苗では1箱当たり150から180g、中苗で100g前後,成苗の場合70gとしている。播種時期も成苗だと生育に時間をかけ寒さというストレスを苗に与えるために3月上旬には種まきしなければならない。また熱帯性の植物ということで発芽処理を催芽というが温度は慣行では30度で管理する、成苗では22,23度の低温で維持する。鳩胸状態に胚芽が膨らんできたら苗箱に播種する。その後の処理としては育苗機を使えば慣行では30度、成苗では22度から25度で日数をかけて発芽させる。育苗機を使わない場合は箱を積み置きしハウスを締め切って温度を高め発芽そろいをまつ。発芽勢が揃わないとその後の生育にむらができる。箱の状態での比較写真をのせます。

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ラツパスイセン他3題

2014-03-24 20:10:47 | インポート

今年のイネの苗作りにとって、今年の天候は極めてやりやすい天候となっている。種を播いてからのこの間の流れはほとんど晴れで冬型で推移している。私たちは3月上旬を播種期と設定し3月1,8,15,22日のいづれかが播種日とし、播種してから7日から14日で発芽ぞろいとなり平置する。この種を播いてから発芽するまでに晴れていればこの間にカビに襲われることはない。1昨年香取の藤崎さんのところで3月上旬のこの時期に曇天が1週間続いたことがあり丁度は種後のタイミングと重なり500枚を捨てたことがあった。カワズ桜の開花を紹介したが今日はその花にミツバチが集まり盛んにミツを集めていた。今年の桜は今までに無くきれいだった。ここで我が家の庭に咲くスイセン3題をのせます。楽しんでください。

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冬期湛水田での雑草

2014-03-24 09:20:14 | 日本不耕起栽培普及会

佐倉・和田地区の藤井毅さんは南部営農組合を経営し30ヘクタールを管理されているが2年前不耕起栽培の塾に藤崎言行さんと神崎に通われた。そこでこの2年冬期湛水・不耕起栽培を実践されたが、もちろん1年目1ヘクタール、2年目3ヘクタールであったが1年目が終わった時感想を聞いたらとにかくヒエの発生が少なかった、慣行では除草剤を投与するがそれでもヒエの発生が条件によって必ず発生する。冬期湛水で雑草がおさえられるなら最高であると確信した。それで2年目は面積をふやした。79歳という年にも係わらず挑戦する藤井さんに大変な若さを感じた。

冬期湛水条件でも雑草の種類はその地域の土の種類、肥沃差これまでの栽培の履歴によって変わって来る。多古のT-S水田では9年目であるが始める時点では雑草だらけであったがコナギ、オモダカが2,3年はおおかったがしだいにコナギだけになりそれも6月以降の米の栽培期間には影響ないじきから発生する。現在は水田の畦周辺からキシュウスズメノヒエ(ヤベイズル)が幅をきかしている。また同じ多古の天井田では冬期湛水が完璧には出来ない水田であるがミゾソバ、コナギ、ヘラオオバコ、アメリカセンダンなどが増えつつあり、2年まえから1枚の水田でマツバエが増殖ちゅうである。土水路で暗渠もなく深い田んぼになるということで冬期湛水ができない場所であったり、栽培時水が保てないというハンデを背負っている。基本的には冬期湛水が雑草を押さえ若い人たちが参入しやすい技術であることにはかわりない。