箱苗を2年やって、ポット苗も体験している。無肥料で育てているので分げつ茎は初期のものは消え、根を伸ばすために働く。肥料が少なく根を伸ばし地中深くから吸う。
種子は自家採取で塩水選のみで1.17、浸種は5℃1ヶ月、催芽は25℃以下で半日から1日で出芽しはじめる。
秋には米糠を10a当たり30kg、できるだけそこでとれたものを水田に戻す考えで施している。いい苗を育てるようにしているから心配してはいない。
播種量は、どうしても厚まきにしていた。3年前1.2m×18mで1kgまいていたが、700gから500gにしている。1箱当たりだと5g見当になる。7.5cm巾3cmおきぐらいにしたい。
バラまきでやっていたが、筋まきに切りかえた。
播種と同時にヒエの種がまざっているので筋まきの方がヒエの除去が簡単にすむ。
苗半作と言うが、苗7~8分作である。
筋まきと種がなくなったかヒエはたまにある程度。ヒエは根が少しずつ野生化して太くなったか見分けにくくなってきた。不耕起用だとイネの根も太い。切りわらを水田に入れたこともあったが端によってしまい中止したが、工夫して入れたいと考えている。
切りわらは畜産業者に買いとってもらい水田には戻さない。そのせいか藻類はあまり発生していない。
田面は真ん中を低くし田面をできるだけ均一にして排水口に向かって水が流れるようにする。レーキで押しながら草をうめ込み、草を消していく、草はトロトロ層にねり込むようにし水を少なめにもっていくと草は死んでしまう。マツバイなどは良い例である。
水が多かったり大雨が降ったりすると、コナギは浮き上がり再生する、浮いている状態では生きる可能性がある。
イネミズゾウムシも深水すると根の方へ動きやすくなるので産卵しやすくなる。深水作戦はやめて、ひたひた状態にする。
食事は朝は抜き、昼食は軽めにとる。夕食はたっぷり食べる、身体が要求するままに大食いもある。援農の昼食にカレーを作ってくれたが5杯も食べた。
石黒さんという若い研修生(女性)が昨年から同居している。奥さん聖子さん、同居の息子1人、娘1人、中学が終わるまでは家族労働として田植え、除草とか同等に働く、同日も東京理科大の同期生、渡辺さんが3年目になるが時々応援にやってくる。釣り好きで海、沢釣りとイネ作りに協力的である。
1枚の水田、例えば5畝の水田を家族で田植えを大人3人(3時間)子ども2人(1時間半)で朝仕事ですませる。
昔の一日中腰曲げ作業に比べ、1日2,3時間の工夫した作業だけで済ましており、快適自給農法と主張している。また体力の6割で作業することで少しづつ身体が鍛えられ戸邊ファミリーはスーパーマン集団と言われている。
[ 地すべり対策 ] 水田の横に円筒形のマスで水を抜いている。これは、新潟の粘土質地帯での地すべり対策として行っていた。
行きの鳥井は武田大五郎さん夫妻が案内してくれる。燕三条から戸邊さん宅まで子づれで車で送ってくれる。P.M.4:00-6:00着
武田大五郎さんは父に頼んで3haの水田農家だが農薬はあまり使いたがらないが奥さんにやってもらうようにしむけている。
不耕起栽培は10a分を大五郎さんがかなり強引にやらしてもらうように頼み、なんとかやっているが、この頃直接本人に言わないで妻の好美さんに小言を言うらしい。
昨年神崎の餅つき大会でミドリマイの餅を食べたら非常においしく子どもの頃、祖母がつくってくれた頃の味を思い出し、最近モチを多く食べるようになりネットでミドリマイの種を頼み、試験的に栽培もはじめた。
生き物調査
14日帰りに自然活性化農法実験田の看板のかかる戸邊さんの田んぼの土を500ml田んぼのペットボトルで採取して持ち帰り、翌日朝に鳥井先生が生き物調査、小さなイトミミズ多数、小さなユスリカの幼虫もいて、イトミミズは反当たり、だいたい1000万匹程度いる様です、田んぼではエラミミズがゆらゆらしてるのを良く見られました。(今井追記)