3月の天気は寒暖の差が激しく寒い日は8℃しか上がらず、震えていた。植物にも負担がかかっているだろう。昨日ハウスの中のハイマットを開けて確認した。ハウスは下の防草シートを10年近くたったので新しくした。その以前からカヤネズミがいるのを確認していたが、さっそく苗を食われていた。粘着シートをしかけた。昨日で2週間目で1枚目の葉が開き始めている。カビが発生している箱もいくつかあったのでエンザ液5倍のものを散布した。2時時点でハウス温度18℃で土は22℃だった。まずまずの経過である。4月3日が水田に並べる予定である。
日本の農家はコメの価額低迷でいよいよ限界にきている。そんなとき発生した隣国での戦争である。日本はアメリカやカナダから小麦を買っているから無関係のようだがさっそく食料品の値上げである。それでも自国のコメの値段が上がったという情報はない。しかしお米の生産実態は80歳のお年寄りが生産していてなくなったから休耕するという話は増えている。しかし次世代は別の仕事についていて農業の技術が受け継がれないで遮断されている。
私の場合年金暮らしで生活にはとりあえず困らないので農家の人が作付けしない里山の休耕地を引き受けて耕さない農法で、健康な低温育苗で農薬や化学肥料を使わない技術で多古で18年目になる。湧き水だけではとれない年もあるので一気一勇の気持ちであるが何とか技術が定着した。小麦も冬作の小麦との輪作で無農薬、無肥料の状態でできるようになった。自国産のユメシホウという品種でパンの原料ともなる。これから都会で生活する農業を知らない若者たちにこの技術を教えて次世代の子供を育っていきたい。3月21日にも銚子の休耕していた里山を再生しているグループが茨城の金江津でイネの種まきを子供たち含め25名が集まった。3,4歳の兄妹が裸足で飛び跳ね真剣に渡り歩く姿に日本の将来に明るいものをかんじた
暑かったり寒かったりの、今日は暖かで楽しくできた。塾としては3回目の種まきになる。岩澤信夫さんのマニアルでは低温育苗で60グラムの疎植まきである。12℃約10日の浸種で催芽には20℃で3,4日で鳩胸をねらう。播種量は70グラムで今回も手播きで行った。福田さんの20枚のほか多古で使う苗とか130枚前後まいた。佐倉で先週蒔いた苗は積み置から平置きまで6日であったが、ハウスでの積みおきから福田宅では露地でまず平置きして、その後プール育苗の予定である。佐倉では水田に4月3日、金江津は10日に行い、宅の脇にブルーシートとハイマットで管理する。写真は種まきの様子と水田の様子を紹介している。前日の雨で水が溜まっていたが4月10日あたりから用水が使えるようになる。
日本有機農業研究会の2022年3,4月号で中村和夫さんのことを紹介している。中村和夫さん夫妻は日本不耕起倍普及会の会員だった。岩澤信夫さんが生きておられたころ足しげく彼の家を訪問されていた。不耕起栽培の湛水化の走りで東北地方で白鳥やマガンがやってくる地域で水田に雑草が生えないのは何故か?そんななか岩澤さんは耕さない水田で湛水が雑草の繁茂を抑えていることを発言されていた。中村さん夫妻は「横着農業」と言って盛んに宣伝された。私たちも中村夫妻の水田を訪問し白鳥と水田雑草のことをまなばさせていただいた。和夫さんは原発さえなければと東京電力を問い詰め、オリンピック誘致がアンダーコントロールとでたらめな政権党を批判しながら2017年急逝された。まだまだ生きてほしかった人である。
昨年は福田水田では草に悩まされた。バインダーを新しく購入したが、イボクサなどの雑草に支配され、肝心の機械は稼働できなかった、コメ自体は3年目の不耕起栽培で元気に育ち,おいしいお米になった。写真は福田と鳥井です。水田の今は雑草でおおわれているが前年度よりはすくない。毎年の植生が異なってくる。隣のハスを栽培する山田さんの水田は私たちと近い状態で不耕起で赤浮草や藻類が繁殖している。