2月度の「関西洋風建築めぐり」講座は、円山公園(京都)にある長楽館でした。
長楽館はJ.M.ガーディナーが設計した煙草王・村井吉兵衛の京都別邸で、明治42年(1909年)に建てられ、今年が百周年の記念すべき年です。
****************** 講師の川島先生の資料より ******************
長楽館の建築特徴は格調高いルネッサンスをベースとして、煌びやかな装飾が嵌る内部空間が展開されている点にある。室内意匠は各室ともに微妙に異なったスタイルとなる。輸入された洋家具が数多く残されている。その三階は大広間もある和室となる。構造は煉瓦造で、一階は石積み、二階・三階はタイルが貼られる。小屋組は木造のトラス構造である。施工は清水組(現在の清水建設)京都支店が担った。
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外観は一見すると比較的シンプルで、内部に豊饒の空間が広がっているとはなかなか想像できません。まあ、凄い洋風建築では往々にしてこのようなことがありますね。また、素晴らしい洋風建築は階段回りが凄いとよく言われるのですが、この長楽館もそれはそれは見事でした。ダイナミックでドラマチックな配置、立派な柱、親柱や手すり子の細部装飾の見事さ、手すりの優美な曲線など惚れ惚れします。
ただし、階段部分は比較的コンパクトな空間に様々な要素が凝縮され、あまり引きがとれないため、写真的にはきつかったです。また、私たちのグループ自体の人数も多かったので、なかなか人がいない写真を撮るのも難しかったですね。
当然のことながら喫茶室やレストラ ンに利用される各部屋も素晴らしく、ロココ様式ほか様々な様式で彩られ、シャンデリアや照明、ステンドグラス(新旧様々のものあり)、タイル、家具や調度品など、あまりにも見所が多すぎて、あっちへウロウロこっちへウロウロと際限がありませんでした。私たちが休憩&カフェとして利用させて頂いたのは「貴婦人の間」と「接遇の間」でした。どちらも美しいのですが、前者は明るく清楚な感じで、後者の方がより華やかで豪華な雰囲気があると思いました。
喫茶室やレストランに利用される部屋は幾つあったのか確認できずじまいでしたが、長楽館のホームページを見て全て分かりました。
なお、現在の玄関は東面にあるのですが、元々の(本来の)正面は円山公園や背後のお寺を望む北面だそうです。なるほど。
三階は元々洋室であったものを後に和室に改装されたそうで(全て?)、御成の間(通常は非公開)は折上格天井や床の間・華頭窓などが見事でした。ただし、格天井などがとてもきれいなことから、これは修復されているのではないかとのことでした。螺鈿細工?の箱も美しかったです。茶室・長楽庵(通常は非公開)では、そこの窓から要石を普段撮れないようなアングルで写真におさめようとアクロバティックな撮影にチャレンジされた方もおられ、喝采を浴びました。
この日、私たちのグループは総勢で30名以上だったと思います。最初は他のお客様に迷惑がかからないように静かに回り、写真もそっと撮っていたのですが、次第に騒々しくなってしまったようです。うるさく感じられた皆様、申し訳ありませんでした。でも、みんな興奮状態に陥ったので致し方なかったかもしれません。
長楽館は実に素晴らしかったです。超一級品でしょうね。
なお、講座はもう少し続きがあったのですが、いったんここまでにします。
はじめまして。
長楽館、素晴らしかったですね。
”狭いところに撮りたいものがありすぎで困りました”、その気持ちよーく分かります(笑)。そんな建物はそうそうありませんし。
喫茶室のバルコニーも趣がありましたが、現在は北側に玄関そのものはないようです。最後に先生からそのあたりの説明もあったようなのですが、私は無念の聞き逃しでした。私ももう一度、きちんと北面を見直しに行かないといけません。
ぴろりんさんのブログにも遊びにいきますね。
今後ともよろしくお願い致します。
今日、天気がとても良かったので待望の長楽館へ行ってきました。
ほんとに狭いところに撮りたいものがありすぎで困りました。
こちらのお写真を見て、そうそう(笑)と納得しています。
ほんとに素敵な建物でした。元々の玄関は北側だとのこと、
例の喫茶室のバルコニーの面ですよね?あっち側見たいですね~!
こんばんは。
ようこそおいで下さいました。お待ちしておりましたよ。
長楽館はほんとに素晴らしかったです。私はかつて三階も見学したことがあるのですが、その頃はまだフィルムカメラだったのであまり写真を撮っておらず、その反動もあって(?)先日は長楽館だけで120枚くらいの写真を撮りました。でも、他の喫茶室内部は殆ど撮っていないので、全然物足りないですね。私の記事は長いのが特徴です(汗)。まあ、最近はかなり写真でごまかしておりますが。
うたこさんのホームページをさっき少し拝見しましたが、その美しさにビックリしました。インテリア関係のお仕事ですか?凄いですね。またそちらにもお邪魔しますので、今後ともよろしく~。
今回はご一緒できずに残念でした。
ぷにょさんが長楽館に入ったことがないというのはちょっと意外でした。
タイルは昔の(?)「喫煙の間」(2F)の床で、この部屋は中国風のテイスト+シャンデリア・ステンドグラス・暖炉・家具・タイル+バルコニーと見どころいっぱいです。ここも喫茶室の一つだと思うのですが、希望すれば案内してくれるのかなあ。私は全ての部屋でお茶を飲みたいです。
内部の凝縮された(といっても、実際には結構広いのですが)空間の美しさ・見事さには圧倒されました。2階までは見れると思いますが、他のお客さんが多数おられるときはあまりウロウロできないかもしれません。各室での写真は、ノン・フラッシュであれば大丈夫だと思います。
びんみんさんが書かれていたラジオ塔、遠くからですが見ました。このデザインに武田五一は関与していないのかな?でも何となく武田五一的な感じもしました。いや、和風をちょっと崩したというか和洋折衷なのかな?
かつてはレディースホテルでしたね。
各室も華やかで素晴らしいのですが、階段周りの凝縮された凄さは圧巻です。伊藤博文の扁額(?)までありますしね。ただ、人によって見どころは異なると思います。
3階は現在、和室のみですが、原則非公開のようなので御成の間にはちょっと入れないでしょうね。ただ、1、2名であれば、3階への階段を少し上がることは可能かもしれません。
こちらでは始めまして♪
長楽館では、突然お声をかけさせてもらってすみませんでした。
長楽館すばらしかったですね。非公開部分まで見れてラッキーでした。
ひろさんの記事わかりやすくすごく参考になります。
私には書けません・・・うらやましいです。(*^^*)
このときは参加できず残念でした。
長楽館は私まだ入ったことないので是非行きたかったんですが。。。
ほんとすごいですね~
タイルの床の部屋は喫茶用の部屋でしょうか?
ぜひその部屋でお茶飲みたいです~~~
内部はそんなに密度の高い空間なんですね。
誰でも見れるのはどこまでなんでしょう。
私も外観だけでも紹介しておこうかな。
宿泊したのですが・・こんなロココ調の部屋に泊まれるかと思ったら
大間違いで、宿泊棟?は別棟の何の変哲もない部屋で
友人共々ガックリした思い出があります。
朝食だけは素敵な喫茶室で食べれたんですが・・
階段周りはこんなに凝っていたんですね~
3階にも和室や洋室などこんなにみどころがあったとは・・
喫茶室くらいしかほぼ記憶には残ってないので又ぜひ見に行きたいです。