この夏はあまりの暑さに殆ど近代建築探訪にも出かけずでした。
で、久々の遠出が「高野山の近代建築」めぐりです。
橋本から極楽橋まで乗車した南海電鉄高野線の展望列車「天空」では、運転席の後ろの席にはりついたりして車窓からの景色を楽しみました。以前、ぷにょさんが南海高野線の探訪記をブログにアップされていましたね。古くから残っているレトロな駅舎の写真を撮ろうとしまたが、やはり下車しなくては無理でした(汗)。ですが、単線で曲がりくねりながら高度を稼いでいく高野線(台風や大雨のときは線路下が崩れたりしないのですかね)と沿線の魅力を味わうことができました。
極楽橋駅(昭和4年)です。高野線と鋼索線(ケーブルカー)の共に終点で、両線の駅舎は川を挟んで両岸にあり改札内の連絡橋で結ばれています。高野線側駅舎の格天井にもほほーっと思ったのですが、ケーブルカー駅への連絡橋が極上でした。
軒下の欄間のような部分は幾何学的というか中国風というか不思議なデザインです。
扁平アーチ状の橋桁、面格子風の欄干(よく見ると他にも細かい装飾が)など実に味わいがあります。下向きに突き出しているのは水抜き穴でしょうか?不思議な造形ですね。
階段状になった持ち送り、屋根を支える2連柱の柱脚部の装飾も凝っています。
極楽橋は乗換駅としての役割が大きいので、殆どの乗客は足早に駅間を移動して途中にこんな見どころがあることに気付かないかもしれないですね。
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