ひろの東本西走!?

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マラソンの後はモーツァルト!

2006-11-26 22:00:00 | アート・文化

Seikyoumozart1_2 今日は、指揮者・金聖響&大阪センチュリー交響楽団によるモーツァルト4回シリーズ「天才が遺した音楽-聖響・MOZART」の第4回(フィナーレ)「アマデウス 永遠の叫び」(at ザ・シンフォニーホール)に行ってきました。

私自身、このシリーズは6月の回に続いて2回目でした。今日のプログラムはモーツァルトが書いた最後の3つの交響曲:「39番」「40番」「41番(ジュピター)」でした。コンサートで「40番」は2回ほど聴いたことがありますが、「39番」「41番」は共に初めてです。

今日は2階席(DD-21)で聴いたのですが、弦・管・打のそれぞれの音がくっきりと鮮明に聞こえて大変素晴らしかったです。響きも良し。コンサートでは視覚ともあいまって、それぞれの楽器の音がCDなどよりも遙かに鮮明に聞こえ、また、聞きわけることができます。今回は、弦、とくに第一ヴァイオリンの音が非常に鮮明で生き生きしているなと感じたのですが、後から、今回の演奏が”ピリオド奏法”だと知りました(金聖響さんのブログ「棒振り日記」”モーツァルトシリーズ最終日”より)。コンサート中も、ひょっとしてビブラートをかけていないのかなと思い、目をこらしたのですが、2F席からは奏者の手元はよく分かりませんでした。

 ※ ピリオド奏法とは、作曲家が実際にその作品を書いた時代の
   演奏法で演奏を行うこと。 例えば、各楽器の余分な響きを
   無くすためにノンビブラートで弾いたり、弦楽器ではスピッカート
   を使用しないなど。 また、コントラバスを管楽器の後ろに持って
   きたり、ヴァイオリンを対向に配置するなども。

確かに、弦は左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンと対向配置になっていましたし、コントラバスは正面の一番後ろ(管楽器の後ろ)に配置されていました。6月の交響曲のときもこの配置には気づいていましたが、そのときはこれが”ピリオド奏法”によるものだとは理解していませんでした。

今回、予習で聴いたCDはクーベリック指揮・バイエルン放送響でしたが、雰囲気はかなり異なりましたね。CDといっても寝るときにディスクマンで聴いていたので、色んな音が聞き分けられないのは当然でしたが、やはり生の音はヴィヴィッドで全然違います。

印象に残ったのは、

  「39番」の第1楽章と第3楽章
  「40番」の第1楽章と第2楽章
  「41番」の第1楽章と第2楽章

です。私は総じて早めのテンポあるいは緩急の差が大きい演奏が好きなのですが、今日は緩急の差と強弱の差がかなり大きかったと思います。元々の楽譜指定がそうなっているのかもしれませんが。

第一ヴァイオリンをはじめとする弦は総じて素晴らしかったですし(今日はオケを支えるコントラバスの低音もよく聞こえました)、管楽器同士(特にフルート・クラリネット・ファゴット)の音のやりとりや移り変わり、時おり聞こえるホルンの咆吼(主席奏者は外国人の女性の方です)、ティンパニーのリズムとここぞという場面での強打が非常に印象的でした。金聖響さんの指揮はもちろんキビキビとして気持ちの良いものでした。そうそう、ミムラさんとのご結婚オメデトウ!

モーツァルトの音楽の魅力、私は明るさ・華やかさ・軽やかさ・のびやかさと、その中にふと現れるほの暗さ・哀しさのバランスにあると思っているのですが、今日もそれを強く感じました。1つの曲の中でも雰囲気が様々に変化します。自分の好きな箇所が近づいてくるとドキドキし、期待通りの音が聞こえるとウキウキしてしまいます。今日も新たに好きなフレーズが幾つかできました。これがコンサートでの楽しみの一つでもありますね。
「41番」の第1楽章では出だし直後のテンポが予想外のスローで、これにはちょっと驚きました。クーベリックのCDと全然違う!

終演後は計5回の大拍手。2回目には、楽団員が指揮者を讃えました。今日がシリーズ最終日だったので、ひょっとしたらアンコールがあるかなと期待したのですが、金さんがメンバーの肩を叩き、メンバー同士も握手して終了となりました。シリーズものではアンコールがないのが常識なのかな。確かに朝比奈さんのベート-ヴェンやブラームス、ブルックナーのシリーズでもアンコールを聴いた記憶はないですね。

私はクラシックではどちらかといえば迫力のある曲が好みなのですが、やっぱりモーツァルトもええなあ。。。趣が全然違うし。マラソンで疲れた身体にモーツァルトの優雅な調べは気持ち良くしみ込んできました。それゆえにちょっと眠くなったりもしましたが、曲の魅力と素晴らしい演奏のせい(お陰?)でしょうね。

さてと、CDでまた復習をしなくっちゃ!

P.S. 3曲とも第1楽章が良かったのですが、1階のお客さんで一人、
     第1楽章が終わると短く、やや控えめに「ブラボー!」と声を
     上げられる方がおられました(3曲とも)。
     別にフライングといった感じでもなく、他のお客さんの迷惑に
     なっているとも思いませんでしたが、ちょっと珍しいことでは
     ないでしょうか。


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