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堺の文化財特別公開 「片桐棲龍堂」

2011-11-06 22:25:00 | アート・文化

秋は各地で文化財の特別公開が行われています。
実家のある堺でも春と秋に特別公開があり、春は南宗寺などに出かけました。

さて秋期は、他の用件もあって2日に分けての探訪(拝観、見学)となり、第一日目は約4時間で下記の4ケ所を訪れました。

 片桐棲龍堂        庭園(大仙栽と露地、坪庭:堺市指定名勝第1号)
 徳泉庵(南宗寺山内)  釈迦涅槃図
 海会寺            本堂、門廊(共に重要文化財)
 本源院(南宗寺山内)  本堂、趙陶斉屏風

その中でも特に素晴らしかったのが、1日限りの公開だった「片桐棲龍堂」です。片桐棲龍堂そのものについてはこちらのホームページをご覧ください。

庭園(大仙栽と露地、坪庭)は独特の風情があって素晴らしく、また、登録有形文化財である主屋(江戸時代後期の築)ほかの建物の公開はないものの、ガラス越しに見た内部の佇まいや展示された調度品や人形なども凄いものでした。自分が生まれ育った堺にこのようなところがあるとは全く知らず、ここだけで軽く1時間以上滞在。

お庭は京都の大きなお寺などで見られる広大なものと比べると、こじんまりとしているものの、独特の風情があり、またここのお庭には色々と歴史的背景があるのです。それ故に堺市指定名勝第1号となっているのですが、ここでは説明は悪しからず省略させていただきます。

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上の2枚はカエルの形をした蹲踞(つくばい)です。そういえば、祖母の家で手水鉢や灯籠、大きな庭石などがあった庭のことを仙栽と呼んでいたことを思い出しました。仙栽という言葉は久々に聞いた気がします。

道路を挟んだ向いにも煉瓦塀があったのですが、こちらのお庭にも煉瓦塀があってビックリ。主屋に取り込まれた部分は登録文化財となっているようで、堺で製造されたものだそうです。色合いもなかなか美しいです。

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建物の公開はありませんでしたが、登録文化財である主屋の広縁を外から見ることができました。ガラス戸の木桟の配置も美しく、ガラスはひずみガラスで味わいあり。

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中秋の名月のときにちょうど月が水面にうつるという「月見手水鉢」も素晴らしいです。

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続きは、今回が初公開となる坪庭です。
これがまた絶品でした。 


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