久々のブログ更新も村野藤吾建築で、大阪市淀川区木川東にある黒田電気大阪本店(旧黒田電気本社)です。
最寄駅(西中島南方)から徒歩7、8分。ここのことはこれまで全く知りませんでした。
1970年の築で、茶褐色系のタイルに覆われていて落ち着いた感じですが、今見てもとてもモダンでカッコいいです。東側(全景写真では右側)は1999年の増築です。しかし、既存部分と違和感なく、逆に接続部がきちんとデザインされていて、それがアクセントになっています。
最上部のパラペット部分にはタイルが張られておらず、これもデザインになっていますね。色の関係もあってか重々しさはありません。
上の階にいくほどサッシの幅が広くなっています。言い換えれば、サッシ間の壁面が上にいくほど狭くなっています。結果的に段々状のデザインとなり、これは面白い!ですが、そのことに気付いている人がどれだけおられるか。
最上階のみサッシは壁面より少し後退しており、そこがフラワーバルコニー的になっているようです。ここの手すりもちょっと凹凸をつけてたりで、さりげないデザインが施されています。
控え目なエントランスの上部庇(キャノピー)が少し湾曲しています。
窓の下部は(全て?)すりガラスがはめられており、その色合いや光の反射具合も絶妙です。タイルの色合いも良いですね。
屋上のペントハウスも印象的なのですが、アップで撮ってみると内部には空調機または電気設備らしきものが設置されているようでした。
初めて見た黒田電気大阪本店ビルは、青空と白い雲をバックに実に美しく佇んでいましたと。 一見するとシンプルそうでいて、しかしよくよく見ると素晴らしいデザインが散りばめられいる村野藤吾らしい建築でした。
いろいろと探せば村野藤吾建築まだまだたくさんあるんですね。
茶褐色のタイルの外壁がすっきりと美しい建物ですね。
ひさしや手すりなど細かいところにこだわりがあってよくみると面白いですね。
上の階へいくほどサッシの間が狭くなってるとはー
ぱっと見た目では分からないですが、全体的に建物をすっきり見せる効果でもあるんでしょうか~
こんにちは。
先日の講座はお疲れさまでした。
今まで知らなかった/気づいていなかった村野藤吾建築、
まだ色々あるみたいです。
村野建築は、時には浪花組本社のようなユニークな外観を持つものも
ありますが、大体がやや控え目な感じのものが多いので、一般には
ちょっと素晴らしさや凄さが分かりにくいのでしょうね。
> 上の階へいくほどサッシの間が狭くなってるとはー
> ぱっと見た目では分からないですが、全体的に建物を
> すっきり見せる効果でもあるんでしょうか~
なるほど!
そうなのかも。