期待していた準々決勝、4試合中3試合は前半の比較的早い時間帯に点が入り、決勝トーナメント1回戦の方が好ゲームが多かったかなあ、もうちょっとハラハラドキドキのゲームを見たいなあと思い始めていたら・・・・。
最後のオランダvsコスタリカ戦がもの凄い死闘となりました。
オランダが誇る超強力な攻撃陣(ファンペルシー、ロッベン、スナイデル、カイト)の怒涛の攻め。よく統率された美しい2本のディフェンスラインを上げ下げし、堅守で対抗するコスタリカ。
----オランダのオフサイドが13回。
20本のシュート(枠内15本)を浴びながらも神セーブ連発のGK・ナバス。
タイプの異なる両国ががっぷり四つに組合った、見ごたえのある今大会屈指の素晴らしいゲームでした。
試合そのものは圧倒的にオランダが攻勢でしたが、コスタリカのカウンター攻撃も素晴らしく、終盤にはあわやというシーンもありましたね。
PK戦になれば、それまで劣勢だったコスタリカにやや分があるのではと解説者も話していましたが(何せオランダのシュート(特にスナイデル)はバーやポストに嫌われることが多かったですからね)、なんとオランダの監督ファン・ハールがPK戦のGK用に交代枠を1つ残していたとは!
まあこれは、結果的にそうすることができたとも言えますけれど。
しかし、オランダが送り出した4人のキックのそれはそれは見事だったこと!
絶対的な守護神であるコスタリカGK・ナバスにセーブされないためには”ここしかない”、というような厳しいコースにズバッと決めた技と精神力が素晴らしい。外すかも・・・・という恐怖感があれば、あれほど厳しいコースに蹴れませんよね。
5戦して負けなし、失点わずかに2点で姿を消すことになったコスタリカ。
3強1弱とも言われた国が巻き起こした大旋風。全世界に強烈な印象を残し、破れて悔いなしでしょう。ブラジルとの死闘を繰り広げたチリと共に素晴らしいチームでした。
さて、準決勝はブラジルvsドイツ、アルゼンチンvsオランダという南米vs欧州の組み合わせとなりました。そして決勝は、
①南米対決、②欧州対決、③南米vs欧州 の3パターンの組み合わせです。
大会的に一番盛り上がるのは①でしょうね。
②も見たいのですが、南米の大会でブラジルvsアルゼンチンの3位決定戦は見たくないしなあ。
私のイチ押しはドイツだったのですが、壮絶な準々決勝を見た後では前回準優勝で唯一優勝経験のないオランダに惹かれるものがあります。
とりあえず明朝はブラジルvsドイツ戦を見なくては!
ネイマールとシウバを欠くブラジルがサッカー王国の底力を見せるのか、攻守のバランスが最もとれていると思われるドイツが開催国の夢を粉砕するのか。しびれるような試合を期待しましょう。