ひろの東本西走!?

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旧西尾邸見学(その1)

2007-10-14 20:30:00 | まち歩き

今月から洋風建築めぐりの講座に入会し、初めて参加した見学会が「旧西尾邸(現神戸迎賓館須磨離宮:ウェディングホール&レストラン「ル・アン」)でした。ここは”今年の歩き初めは須磨・旧室谷邸から”でも書いたように1月に工事中の所を見たのですが、そのときは大きくて立派だなあ、大屋根が目をひくなあと感じたのですが、内部のことまで想像するには至らずでした。そして今回、瀟洒な外観の美しさもさることながら、あっと驚くステンドグラスの数々や内部造作の素晴らしさに唖然となりました。

◎建築データ
   建築年:大正9(1920)年
   設    計:設楽貞雄
   施    工:旗手組
   構    造:煉瓦造2階建(屋根・小屋組は木造)
   所在地:神戸市須磨区離宮西町2-4-1 
  ※建築費は当時で20万円。現在の貨幣価値に換算すると
   何と50億円!だそうです。

まずは外観です。この日は残念ながら曇天で日射しに恵まれず、外観写真はうーん惜しいなあという出来になってしまいました。でも、外観は今後も撮る機会がありますよね。

スタイルとしてはユーゲントシュティールに影響を受けているとのことです。旧西尾邸は外壁一面の白タイル、ダイナミックな大屋根、石(とくに御影石や鉄平石)、凹凸の少ない平面的な外観などが特徴です。大正時代の建築の特徴として”劇的な変化を望まない”ことがあるそうで、あっさりした破風もそれを示しています。ただ、塔屋を設けて左右非対称にしている点などは日本的です。天気の良い日に美しい芝生と樹木を前景・背景にした姿はそれは素晴らしいでしょうね。

私は正面車寄せの外側の柱が、下部は太く上部にいくほど僅かに細くなっていくのが面白いと思いました。写真では分かりにくいのですが。
(その2)では内部を紹介します。

◎参考ブログ:

    ノンさんの”☆秘書は猛獣使い☆”
    mayumamaさんの”m's dairy”(2009-7-14追加)

↓一番上の写真は工事中のときのものです。

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旧室谷邸のその後

2007-10-14 14:27:00 | まち歩き

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先日、旧西尾邸(神戸迎賓館須磨離宮 現レストラン「ルアン」)を見学しました。山陽電鉄・月見山駅から現地に行く途中には、少なくなってきているとはいえ素晴らしいお宅が所々に残っています。写真のお宅も門や石垣、樹木が立派ですね。

説明して下さった先生のお話では、風光明媚な須磨は神戸方面の人にとって憧れの地で、一方、芦屋などは大阪・船場のお金持ちが邸宅や別邸を建てたとのことでした。

更にもう少し進んでいくと、解体されてしまったかつての「旧室谷邸」跡地に出ます。現在ではわずかに煉瓦塀などが残っているのみで、あの素晴らしい建物はすっかり姿を消していました。部材保存による移築を検討するといっていた業者の話はその後どうなったのでしょうね。

「旧室谷邸」跡地に「うーーーん・・・」と思いながら目指した旧西尾邸。そこには想像以上に凄い空間が広がっていました。以下、別記事に続く(予定)。

◎参考:1月に当ブログで書いた「今年の歩き初めは須磨・旧室谷邸から」

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