マイ・ブルーベリー・ナイツ
★★★☆:70点
久々に妻と劇場で洋画を見ました。今回見た作品は、ウォン・カーウァイ監督の「マイ・ブルーベリー・ナイツ」です。少し前に新聞評をチラッとみて面白そうと思っていました。
また、ノンさんがブログ”☆秘書は猛獣使い☆”で感想を書かれていましたが、こちらも敢えてチラッとしか拝見しておりません。
************************* goo映画より *************************
恋人に捨てられたエリザベスは彼のことが忘れられず、彼の行きつけのカフェに乗り込む。そんな彼女を慰めてくれたのは、カフェのオーナー・ジェレミーと、甘酸っぱいブルーベリー・パイ。それからのエリザベスは、夜更けにジェレミーと売れ残りのパイをつつくのが日課になる。しかしそんなある日、彼女は突然ニューヨークから姿を消す。恋人への思いを断ち切れずにいたエリザベスは、あてのない旅へとひとり旅立ったのだった…。
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この映画はラブ・ストーリー&ロード・ムービーと言えると思いますが、男性のジェレミー(ジュード・ロウ)がニューヨークの店(カフェ)を離れず、ヒロインのエリザベス(ノラ・ジョーンズ)が旅を続けて色んな人と出会うという設定がちょっと異色で新鮮でした。私が知らないだけでそういう映画って色々あるんですかね?
ウォン・カーウァイ作品は「恋する惑星」しか見ていないと思いますが、映像や空気に独特の味わいがあります。夜の街、ビル・鉄道・ハイウェイ、ビデオ、鍵・・・。電話や手紙(ハガキ)もウォン・カーウァイにかかるとすごく新鮮に思えました。映像は「恋する惑星」の方がもっと斬新だったかな?
ノラ・ジョーンズの名前は知っていましたが、実はグラミー賞を多くの部門で獲得するような凄い歌姫とは知りませんでした。映画初出演とのことですが、人と付き合うのに最初ちょっと距離を置くような不器用な感じや、その半面、気の強そうな感じがよく出ていました。ジュード・ロウについては、私は「ロード・トゥ・パーディション」での不気味な怖ーい、怖ーい殺し屋が超印象的で、本作のような役柄には驚きでした。妻は他の作品でのジュード・ロウも知っているそうですが。アーニー(デヴィット・ストラザーン)とスー・リン(レイチェル・ワイズ)の切なく厳しい愛はとても印象的で、演技的にも出色。
エリザベスがNYを出て300日後(?)、ラストシーンは素晴らしかったですね。1時間35分という短い作品ですが、なかなか良かったです。