「名古屋はホンモノの民主主義だがね!」 河村たかし談

名古屋市長、河村たかしが総理大臣獲り宣言

――減税政策や昨年の3月から開催されている「地域委員会制度」(学区ごとに選挙などで選ばれた7人から11人の委員が地域の課題を解決するための取り組みを話し合って決める制度で、一学区当たり500万円から1500万円の予算の遣い道を決める)の創設など、河村市長は議員だけでなく市民に対しても、「もっと税金の遣い道について考えよまい(考えようよ)」と促しているように思えます。

(河村)そうやな。市民の自主性を喚起することも狙いですわな。つまりは本当の民主主義を誕生させようというわけですわ。名古屋の名物は手羽先や味噌煮込みだけやにゃあ(ない)よと。民主主義もそうなんやぞと。

――今の民主党政権について聞かせてください。かなり迷走しているように思えますが。

(河村)とりあえず彼らに言いたいことは、減税をしないと世の中変わらんよってこと。それだけは断言できる。だいたい事業仕分けっていったって、あんなん甘いんですよ。最も有効で厳しい事業仕分けは減税なんです。

 あと、彼らは俺が減税を言うたびに大衆迎合のポピュリストって批判するけど、増税するほうがよっぽど大衆迎合だわ。アホらしい。「脱官僚宣言」とか言うとるけど、減税せんでどうすんの。役人は減税がいちばんイヤですよ。なのに増税するとか言うとる。情けにゃあな。あれだわ、日本は“人災”で滅ぶ可能性があるわな。

 まあ、次の総選挙で民主党の3分の2ぐらいは落選するんじゃありませんか。でも、野党になったところで与党の頃と同じくらいの給料がもらえるんだから、結局は一緒。だから大事なのは政権交代やないんですよ。議員のあり方そのものを変えないと。

――河村市長の試みが全国に広がっていくという感触はありますか?

(河村)とりあえず愛知までには広がった。でも、もっと広げないかんわね。これから全国に広げるためには本を書いたり、週プレさんの力を借りたり。ホントは総理になって消費税を1%下げようとしたけど、まあ、そのためには党首になって党を納得させないかん。市長の場合は市民の代表として提案権を持っとる。そこがえらい違いだわ。

――やはり、まだ総理になる野望は捨てていない?

(河村)そりゃあ、総理にならなあかんわ。法律を変えんことには国の根底を変えることなんてできにゃあて。あと、今は“生活感”のまったくない議員ばっかりおるでよ。こんなんじゃあ、働く者に夢を与えれんわな。俺は古紙屋の息子だから、フォークリフトとかトラックの運転がどえりゃあうまいで(笑)。そういうのが総理になると働く者が希望を持てるようになる。税金で食っている側から出てきたんじゃなくて、納税者側から出てきたっていうのが大事なんです。納税者があってこその福祉であり教育ですよ。

――最後に、本誌の読者である若い人たちに向けて名古屋をアピールしてください。

(河村)まあ、名古屋は税金が安いし、本当の民主主義があるよと。あと、若者に言いたいことはよ、人生には挫折があるでよ、もしそうなったら「世の中が悪い」と思うことだわ。そうすれば「どこがどう悪いのか」っていう部分が客観的に見えてくるんよ。んで、もう一度挑戦する気力が満ちてくる。自分が悪いと思うとな、心がボキっと折れてしまう。人間はそんな強い生き物ではないでよ。

(撮影/高橋定敬)
3月3日(木)19時47分配信


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