橋下市長、労組に闘争宣言「政治的発言許さぬ」

原稿に目を落とすことが多かった橋下徹・大阪市長が顔を上げて訴えたのは、職員労働組合との「闘争宣言」だった。

 橋下市長が就任後初の施政方針演説に臨んだ28日の市議会。橋下市長は演説で「大阪にふさわしい自治の仕組みをつくる」「成長は広域行政、安心は基礎行政」と大阪都構想を語った後、「組合が、公の施設で政治的な発言を一言でもするようなことがあれば、断じて許さない」と職員組合批判を繰り出した。

 問題にしたのは、大阪交通労組(大交)など労組による市庁舎内の政治活動。市長選で争った前市長の推薦者カードを、勤務時間に配布したなどとされる。

 橋下市長は、労組側がこの問題で謝罪文を提出しようとしたことを明かし、「組合は謝罪文1枚で済まそうとした。市民感覚とかけ離れている」とかみついた。その後も「ギリシャを見てください。公務員の組合をのさばらしておくと国が破綻する」と敵視する発言を繰り返し、最後は「市役所の組合を改善することで、全国の公務員組合を改めることしか、日本再生の道はない」と言い切った。

 労組批判は用意した原稿にはなく、すべてアドリブで、約5分間に及んだ。さらに、演説後の市の幹部会議でも批判は続き、橋下市長は「組合の言うことを聞かないと人事で冷遇される、という手紙やメールが中堅、若手職員から来ている」と言い放った。

 市の労組出身の民主系市議は苦々しい思いで演説を聴き、「組合を当面の敵役にして、市民受けを狙ったんだろう」と漏らした。
最終更新:12月29日(木)11時59分




 橋下市長は「組合が、公の施設で政治的な発言を一言でもするようなことがあれば、断じて許さない」と職員組合批判を繰り出した。労組批判は用意した原稿にはなく、すべてアドリブで、約5分間に及んだ。

 橋下市長は府知事時代に日教組の教諭を真っ向から批判した。教諭は選挙で選ばれていないから「民意」ではない。政治発言が間違っていても公務員は首にならない。政治発言をするなら教諭を辞めて政治家になれと言った。そして、はっきりと日教組の教師が教育を駄目にしていると言った。

 橋下市長の批判はもっともだ。八重山教科書問題で、沖教祖委員長が堂々と育鵬社の教科書を批判し、9月8日全員協議は有効であると主張した。現役の社会科教師までもが育鵬社版を非難した。

 日本は民主主義国家である。民主主義のルールに従ってつくられた教科書を公務員である教師が非難し、育鵬社の教科書は生徒に見せてはいけないと主張するのは間違っている。そのような教師は公務員失格である。

 教師が教科書を選択するのも間違っている。教師は教員試験に合格して教師になったのであって市民に選ばれたわけではない。教科書を選ぶというのは教育の方向を決めるということであるから、教師ではなく首長に任命された教育委員会が採択するべきである。教師は教科書を選択するのではなく、選択された教科書を使って生徒に教育をする立場の人間である。
 現役教師である調査員が選んだ教科書を採択する考えは民主主義の基本を知らない。

 橋下市長がこだわっているのは、公務員は市民の税金を給料としてもらっているのだから市民のために働くべきであり、首長や議員は市民に選ばれたのであり公務員は首長や議院の決めたことに従うべきであるということだ。自分の主張を通したいなら公務員を辞めて政治家になれということだ。

 「ギリシャを見てください。公務員の組合をのさばらしておくと国が破綻する」とまで断言している橋下市長である。

 橋下市長は「組合の言うことを聞かないと人事で冷遇される、という手紙やメールが中堅、若手職員から来ている」とも言っている。それは沖縄の現実であるだろう。それどころか、沖縄の場合は知事までも事務方の操り人形のようである。教育委員も操り人形のようである。
 沖縄は組合天国、公務員天国である。

 これから公務員改革をしていく橋下市長に期待する。沖縄も公務員改革をやる時期が来るだろう。でも、大阪より難しいかもしれない。
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