普天間飛行場は辺野古以外に移設できないことを自民党県連は県民に理解させるべき


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普天間飛行場は辺野古以外に移設できないことを自民党県連は県民に理解させるべき

 琉球新報が普天間飛行場移設について県民の希望世論調査をした。その結果、

無条件に閉鎖・撤去  30.28%
県外に移設      19.72%、
国外に移設      19.52%
名護市辺野古への移設 17.13%

無条件閉鎖・撤去や県外・国外移設を求める意見が計69・52%と約7割を占めた。「名護市辺野古に移設」は17・13%、「辺野古以外の県内」が2・99%だった。

名護市辺野古の新基地建設について聞くと、「反対」と答えた人が最も多く52・79%だった。「どちらかといえば反対」の9・16%を合わせると、61・95%が辺野古飛行場建設に反対している。「賛成」は15・54%で、「どちらかといえば賛成」を合わせて27・69%だった。


               
 「すべきだ」としているが、実際は県民の「希望」の世論調査である。普天間飛行場の移設は現実問題である。県民が「すべきだ」と希望しても実現するというものではない。希望が実現するか否かを検討するべきである。普天間飛行場の移設は希望だけの世論調査だけでは片づけられる問題ではない。希望が実現できるか否かも追及するべきである。
 「無条件に閉鎖し撤去すべきだ」が30、28%でもっとも多い。共産党がずっと主張し続けたことである。「無条件に閉鎖し撤去すべきだ」は30、28%ともっとも多い希望であるが、問題は閉鎖・撤去することができるか否かである。閉鎖・撤去はできないのに希望することは現実の政治を無視した希望である。 
閉鎖・撤去は自民党が与党である限り実現できない。希望が実現するためには国会の過半数を共産党、社民党などの左翼政党が占め、政権を握らない限り実現は無理である。左翼政党が過半数になることは限りなく0に近い。だから閉鎖・撤去は実現できない。実現できないことを希望しているのが閉鎖・撤去である。同じように国外に移設するのも左翼政権にならない限り無理である。
「沖縄県以外の国内に移設する」の県外移設には普天間飛行場を受け入れる市町村がなければならない。国が移設を強制することはできないのが日本の法律である。自民党の小泉首相と民主党の鳩山首相の時に県外移設をやろうとしたが受け入れる市町村は一つもなかった。だから県外移設はできなかった。
民主党政権になって鳩山氏が首相になったが、彼は小泉首相の時に県外移設ができなかった事実を知らないで県民に県外移設を公約した。しかし、本土には普天間飛行場を受け入れる市町村はひとつもなく県外移設は失敗した。県外移設は不可能であり普天間飛行場の移設は辺野古しかないと民主党は認識したから2010年に菅首相が辺野古移設を最終決定したのだ。
辺野古に移設ができるのはキャンプ・シュワブという米軍基地内に移設するからである。県内でも辺野古以外の歯所に移設することは困難である。

沖縄紙は何度も普天間飛行場移設の世論調査をしたが、県民の希望を調査するだけで希望の実現の可能性は一度も追及したことがない。追及すれば県外移設、閉鎖撤去、国外移設が無理であることが判明し、県民は辺野古移設と普天間飛行場固定の二者択一を問われることを知ってしまうからだ。そうなると過半数以上の県民が辺野古移設に賛成するだろう。
左翼の目的は辺野古移設を阻止することである。阻止すれば普天間飛行場を辺野古に移設することができなくなり固定化する。辺野古移設を阻止した後に普天間飛行場の閉鎖・撤去の運動を展開していくことが左翼の狙いである。左翼が避けているのが辺野古移設以外の移設が実現可能かどうか明確にすることである。左翼も沖縄紙も辺野古以外に普天間飛行場の移設が実現できる場所があるかどうかを検討するのを徹底して避けている。

翁長前知事は辺野古移設反対の根拠に県外移設を掲げていた。県外移設を実現するには本土市町村長と普天間飛行場を受け入れの交渉をしなければならない。しかし、知事になってから一度も本土の市町村長と交渉したことはなかった。県外移設は不可能であることを翁長前知事は知っていたのだ。知っていたから県外移設の交渉を本土の市町村長としなかったのである。翁長前知事の後継者として県知事になったデニー知事は県外移設を一言も言わなくなった。県外移設ができないことを知っていたからである。
左翼は知恵を絞り、辺野古移設反対の雰囲気づくりに成功し、嘘を真にした。。辺野古移設反対が62%になっているのは左翼の努力の賜物である。嘘も方便とは辺野古問題のことである。左翼の嘘が県民に広まったのは左翼の努力だけではない。自民党県連が左翼の嘘を見破ることができないで左翼のやりたい放題にさせたからである。それだけではない。左翼の嘘がつくり出した辺野古の海汚染を信じ、なんと自民党県連も辺野古移設反対を主張した過去がある。

県外移設ができないことは小泉首相時代に明らかになった。それで辺野古移設に戻り、当時の県知事、名護市長、額賀防衛庁長官、国防総省、ホワイトハウスの5者が合意した。辺野古移設ができないと普天間飛行場は固定化するから、固定化をさせないために辺野古移設を選んだのである。
安倍政権は辺野古移設以外にないと断言して辺野古移設を進めている。自民党県連は普天間飛行場移設の原点に戻り、辺野古以外に普天間飛行場を移設する場所はないことを認識するべきである。

デニー知事は辺野古移設に反対している。自民党県連がデニー知事に問わなければならないのは辺野古移設に反対なら辺野古以外のどこに移設するのかである。問題の中心は辺野古ではなくて普天間飛行場の移設であることをデニー知事に認識させるべきである。辺野古は軟弱基盤のために飛行場完成は10年後になるが、デニー知事はそれでは遅すぎると政府を批判している。それではどこなら辺野古より早く普天飛行場を移設することができるのかをデニー知事に問うべきである。辺野古移設反対のデニー知事を問い詰めて追い詰めることによって辺野古移設以外に普天間飛行場の固定化を避ける方法はないことを県民に理解してもらうことが重要である。

左翼の強みは辺野古であるが弱点も辺野古である。翁長知事時代から辺野古移設ができなければ普天間飛行場が固定化することを県民に理解させていれば辺野古移設反対は県民の支持を失っていたろう。そうならなかった原因は自民党県連が左翼の嘘を覆すことができなかったからである。沖縄の保守は左翼との闘いから逃げる。だから左翼の嘘がまかり通り、左翼が政権を握っているのだ。
わたしが「普天間飛行場の移設は辺野古しかない」を掲載した「沖縄に内なる民主主義はあるか」を出版したのは8年前の2012年である。ある出版社に頼んで自費出版をしようとしたが断られた。自費出版を募集していたから依頼をしたのだが断られた。その出版社で出版している本の内容と私の「普天間飛行場の移設は辺野古しかない」の内容が違うのが理由であると言われた。表現は自由であるし内容の違う本であっても自費出版は受け付けるのが当然と思ったがそうではなかった。
仕方がないので石垣市で自費出版を募集している出版社に依頼した。ところが断られた。断られた理由は「八重山教科書問題はなにが問題だったか」であった。左翼系の竹富町教育委員会を批判していたからであった。
左翼が沖縄に深く広く浸透しているのを痛切に感じた。左翼の嘘を暴かなければと5年前の2015年には「捻じ曲げられた辺野古の真実」を出版した。しかし、相変わらず左翼の嘘が沖縄に充満し、辺野古移設反対の県民が多い。今の状況を打開するのには辺野古を問題にするより普天間飛行場を問題にしたほうがいい。
左翼が政権を握っているのは辺野古移設反対に尽きる。県民が辺野古移設に賛成するようになれば左翼は県民の支持を失う。
次の県知事選は2年後である。これからの2年間、自民党県連は普天間飛行場移設問題に集中し、辺野古以外に移設することができない現実を県民に理解させていくべきである。左翼の辺野古の海の汚染被害に対して、宜野湾市民の命の危険性、騒音被害をぶつけるのである。そして、宜野湾市民の被害をなくすには普天間飛行場の移設しかない。しかし、県外移設、国外移設、閉鎖・撤去は非常に困難であり辺野古に移設するしか現実の選択はないと時間をかけて県民に説明していけば2年後の知事選で自民党県連が勝つだろう。

辺野古問題で左翼と正面から闘っているのは自民党県連ではない。安倍政権である。安倍政権は「普天間飛行場の移設は辺野古しかない」と繰り返し断言しているし、埋め立て工事を着々と進めている。
県民投票で辺野古埋め立て反対が7割になっても埋め立て工事を中止しないで淡々と進めた。左翼に安倍政権は民意を裏切っていると非難されても辺野古埋め立てを進めた。自民党県連は傍観しているだけで安倍政権を支えることはしなかった。
日本は議会制民主主義国家であり、法治国家である。政府、県知事、名護市長の合意には法的拘束力があるが、県民投票表には法的拘束力はない。もし、県民投票が政府、知事、市長の合意より有利にするには法律を変えなければならない。しかし、選挙に選ばられた政治家が政治をする議会制民主主義では政治に素人である県民の投票が政府と知事、市長の合意より勝るという法律にはしないだろう。安倍政権は議会制民主主義国家の政府として左翼と一歩も引かずに闘っている。だから辺野古工事は着実に進んでいる。逃げてきたのが自民党県連である。だから与党になれないのだ。

左翼が与党でも自民党県連が与党でも辺野古移設工事は着実に進む。そして、完成する。どちらが与党になるかということと辺野古移設は関係がない。ただ自民党県連が2年後の知事選に勝つには普天間飛行場の移設は辺野古しかないことを県民に広めることである。この運動をすぐに始めてほしい。知事選勝利を目指して。やらないか。
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