民主主義台湾を見捨てるデニー知事

民主主義台湾を見捨てるデニー知事

 日米両政府は7日、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)を開催し、「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、両岸問題の平和的解決を促す」ことを確認した。沖縄の自衛隊基地を米軍が共同使用する方針も決めた。するとすぐにデニー知事は沖縄の自衛隊基地の米軍との共同使用に反対した。反対の理由は台湾が有事になった時、沖縄が中国軍の攻撃目標になるからだという。台湾を中国が攻撃すれば米軍が中国軍に反撃することを米政府は宣言している。その米軍と自衛隊基地を共同使用すれば中国は沖縄を攻撃するというのである。

 台湾は日本と同じ民主主義国である。中国が台湾を攻撃して占領すれば台湾の民主主義が崩壊する。民主主義の崩壊はあってはならない。中国の台湾襲撃は絶対に阻止するべきである。

 残念なことに香港は中国に侵略され支配された。香港の民主主義は中国の独裁権力によって粉砕された。民主主義運動は弾圧され、消滅させられている。
 ミャンマーは民主主義政府が軍部の武力によって乗っ取られ軍事政権になった。
 アフガニスタンは民主主義政権がタリバンに制圧されてタリバン独裁国家になった。アフガンの民主主義は崩壊した。
 武器も権力も資産もない国民が主権を握る民主主義の実現は非常に困難である。困難を乗り越えて実現したのが台湾の民主主義である。台湾の民主主義を民主主義日本は守るべきである。もし、中国が台湾の民主主義を崩壊させるために軍事侵略すれば日本の自衛隊は米軍と一緒に中国軍と戦うべきである。台湾の民主主義を共闘して守るべきである。台湾の民主主義を守ることはアジアの民主主義を守ることであり、アジアに民主主義を拡大していくことにつながる。台湾の民主主義を日本は絶対に守るべきである。
アジアの民主主義を守る動きはすでに始まっている。米国、日本に加えオーストラリア、印度の四カ国によるクワッドの結成である。クワッドはアジアの民主主義を独裁国家中国から守るために結成した。
中国の台湾侵略をクワッドは許さない。台湾の民主主義は同じ民主主義国のクワッドが守るのである。台湾を絶対に第二の香港にしてはならない。

 民主主義国の米国、日本、豪州、印度の連帯を強固にすればするほど中国の台湾侵略はなくなる。四カ国を相手に戦争すれば敗北するのは中国であるからだ。自衛隊と米軍の連携強化は中国の台湾侵略を防ぐのに大きな効果がある。
 ところがデニー知事は自衛隊基地を米軍と共同使用すれば台湾有事の時に沖縄が攻撃目標にされるというのである。逆である。米軍と自衛隊が連携強化すれば軍事力は増す。台湾に味方する側の軍事力が強くなればなるほど中国が台湾侵略できなくなる。米軍と自衛隊の連携強化としての自衛隊基地の共同使用は台湾有事を起こさせない効果があるのである。これこそが真実である。
共同使用すれば沖縄が攻撃されるというデニー知事の考えは間違いである。軍事力が強ければ強いほど攻撃はされない。逆に軍事力が弱ければ弱いほど攻撃される。だから、自衛隊と米軍の連携強化は日本、台湾防衛に効果がある。

デニー知事は「アジア太平洋地域における緊張緩和と、信頼の醸成に努めてほしい」と政府に要求した。デニー知事の要求に応じた行動が自衛隊基地の米軍との共同使用であるのだ。
軍事力を強化した中国はアジア進出を狙っている。中国軍は台湾領域の海空に侵入し続けているし、台湾海峡や東・南シナ海での緊張を高め続けている。日米2プラス2は「自由で安定し、安全なインド太平洋地域に対する緊張が高まっている」と判断し、日米の防衛協力の深化を図る方向で一致した。
アジアのインド太平洋地域の自由、安全を守るための米軍・自衛隊の連携強化であり、その一環として沖縄の自衛隊基地の共同使用があるのである。共同使用に反対するデニー知事は中国のアジア侵略を見ないふりし、民主主義台湾への中国の侵略危機にそっぽを向いている。
デニー知事は民主主義台湾を見捨てている。だがデニー知事が見捨てても日本、米国は見捨てない。民主主義台湾を守る。豪州も印度も。イギリスや欧州の民主主義の国々も。
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