社会主義の次に資本主義になることが歴史的必然 共産党は逆行している


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社会主義の次に資本主義になることが歴史的必然 共産党は逆行している

1991年にソ連は崩壊した。社会主義国家の崩壊である。崩壊した後に次々と登場したのは経済は資本主義、政治は議会制民主主義国家であった。資本主義・議会制民主主義であった国が社会主義国家になったのは一つもない。社会主義は資本主義・議会制民主義に変わることが歴史の流れである。

レーニンがロシア革命を起こした時に米国の資本主義国家を否定して企業は国営とし、政治は共産党一党独裁にした。国営にした理由は、民営の資本主義はブルジョア階級がプロレタリア階級を搾取するから、搾取するブルジョア階級を排して搾取のない企業にするために国営にした。企業を国営化した社会主義国家であるソ連は1991年に崩壊した。同じ社会主義国家である中国は崩壊するどころか世界二位の経済大国なっている。二つの国の違いはなにか。
中国が経済発展したのはレーニンが設立した社会主義国家とは違っているからだ。社会主義国家では企業は全て国営である。しかし、現在の中国は全ての企業が国営というものではない。日本、米国、欧州などの企業が中国に進出している。それらの企業は中国政府の国営ではない。外国企業の民営である。中国は政治は共産党一党独裁の社会主義国家であるが経済は国営企業と民営企業が混在している自由市場の国家である。ソ連と中国の決定的な違いがここにある。
中国もソ連と同じように国営企業だけだった。もし、中国がソ連と同じように国営企業だけだったらソ連と同じ運命をたどっていただろう。しかし、中国は社会主義のルールを破って資本主義を採用して外国企業を取り入れた。政治は共産党一党独裁を守ったが経済では資本主義を導入したのである。資本主義を導入したのが鄧小平である。
鄧小平は日米と国交回復をした時、1978年に日本、1979年に米国を訪問した。その時に日米の経済発展に驚いた。科学技術において立ち遅れた中国という現実を直視した鄧は改革開放推進を決意した。鄧小平は党中央を動かし、香港に隣接する広東省の深圳に経済特区を設置した。この外資導入による輸出志向型工業化政策はきわめて大きな成果を収めた。
鄧小平は「白猫(社会主義)であれ黒猫ュ資本主義」であれ、鼠を捕るのが良い猫である」と述べて中国の経済発展のためなら資本主義でもいいと市場経済を中国に導入したのである。外国の資本を導入した中国は世界二位の経済大国に発展した。

日本共産党が目指している民営(資本主義)を除外して国営(社会主義)に徹したソ連は崩壊し、民営を導入した中国は世界第二位の経済大国になった。資本主義の社会主義化を最終目標にしている共産党はソ連のように日本経済が悪化して貧しい国になるのを目指しているのに等しい。
ほとんどの国民は共産党が経済は民営から国営にしようとしていることを知らない。綱領には資本主義を社会主義にすると書いてあるが、志位委員長が国民に主張することはない。共産党の革命論は二段階革命論である。第一革命は民主主義革命。第二革命が社会主義革命である。現在は自由、平等、反戦平和を目指す民主主義革命の段階である。だから、社会主義革命は党員には主張しても国民には主張しない。国民に主張するのは民主主義である。

日本は議会制民主主義国家である。しかし、共産党は資本主義国家である日本の議会制民主主義を民主主義とは認めていない。資本主義の議会制国家はブルジョア階級が支配するための国家であるというレーニンの理論を信じている日本共産党だからだ。
ソ連は崩壊し、中国は資本主義を導入し、外国資本を受け入れた。社会主義国家であるベトナムも資本主義を導入している。経済の流れは社会主義から資本主義に流れている。資本主義の日本が社会主義なることはあり得ない。しかし、日本共産党は日本社会主義化を目指している。時代に逆行しているのが日本共産党である。
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