新憲法草案国民投票が成功するようことを祈る

<イラク>新憲法草案 投票日に向け厳戒態勢

 【カイロ高橋宗男】イラク移行政府のジャブル内相は8日、新憲法草案の是非を問う国民投票に向け、全土で厳戒態勢を敷く警備強化策を明らかにした。AP通信が伝えた。15日の投票の妨害を狙い、武装勢力による攻撃の激化が予想され、移行政府は有権者の安全確保に全力を注ぐ方針だ。
 内相が明らかにした警備強化策は(1)13日から全土に夜間外出禁止令を発令、許可の有無にかかわらず市民の武器携帯を禁ずる(2)投票前日の14日夕から各県の間の行き来を禁止する(3)国境や空港、港湾を閉鎖する――など。計6000カ所以上の投票所警備にイラク兵が当たり、多国籍軍が後方支援するとみられる。
 内相は「数万人規模の治安部隊が全土に配置される」と強調する一方、武装勢力が浸透している西部アンバル県については「警備には地元有力部族の協力が必要」とも述べた。
 同様の警備態勢が敷かれた1月の移行国民議会選挙で、イラク暫定政府は車両の通行制限により、自動車爆弾テロを防いだ。一方、武装勢力側は投票所への迫撃砲攻撃や、投票者の列や有権者を運ぶバスを狙った自爆テロを行い、全土で30人以上が犠牲になった。
 移行政府のジャファリ首相は6日の記者会見で、「国民は(前回選挙で)銃弾や攻撃にさらされても投票する意気を示した。我々は国民の安全確保に全力を尽くす」と述べている。
(毎日新聞) - 10月9日18時41分更新

・・・・ヒジャイの嘆きと望み・・・・・

 イラクは民主主義国家になれるかなれないかの大きな分岐点に立ち、イラクの将来を大きく左右する国民投票が目前に迫っている。イラクの問題で第一に上げるべきは国民投票の成功だというのに、日本国民の77%が自衛隊のイラク派遣反対であり、イラク国民投票には無関心のようだ。

 日本国民よ! あんたたちは自分の国だけが民主主義国家であれば満足なのか。
 
 喉もと過ぎればなんとかで戦前の軍国主義国家のもとで多くの人々が警察権力に弾圧されひどい時には拷問で殺されたことを忘れたのか。

 俺たちは議会制民主主義国家がこの地球上で一番いい国家であることを知っている。民主主義国家が確立した国と国は決して戦争しないことも知っている。

 なぜ、イラクが国民投票によって憲法を制定しようとしていることにこんなに無関心でいられるのか。イラクで憲法が制定され、議会制民主主義が確立されるということはNGOが一兆人の子供に食料を与え医療をほどこすよりも何十倍も価値があることなのだ。

 アフガンを見よ。今、議会制民主主義国家がうまれようとしている。貧しく苦難な道ではあるが、自立の道を歩もうとしている。
 アフガン戦争の時の何百万人のアフガン難民の悲惨を訴えるNGOも報道もなくなった。アフガンの難民や貧困を本当に救うことができるのはNGOのパンと薬ではない。民主儀国家の樹立と自立した経済の復興だ。

 戦後の日本は民主儀国家の樹立と自立した経済の復興が人々にとってどんなにいいことであるかを体験したのではないか。

 俺はイラクの憲法が国民投票によって設立されることを切に望む。イラクが憲法を制定し、議会制民主主義国家になり、自立した経営が復興するよう日本は様々な援助をやるべきだと思う。自衛隊のイラク駐留は民間援助がてきるまでは頑張ってほしい。

 イラクが一日も早く民主主義国家になることを願う。日本の政治家が民主主義思想に希薄であることは残念である。
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