波と狛のつれづれ日記

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一夜明けたら、そこは富山だった(北陸本線日本海の旅その1)

2014-08-06 00:01:38 | 一人旅
こんばんは、白黒茶々です。
平成27年(2015年)春、北陸新幹線の長野~金沢間が開通し、東京から金沢までは新幹線一本で行けるようになります。 これによって北陸方面への利便性は増し、観光客も増えて北陸方面はより活性化する……… と思われがちなのですけど、実はもろ手を挙げて万々歳できない問題も抱えているのですよ。 従来からその地域の交通網として利用されてきた北陸本線は、新幹線の開通にともなって廃止とまではいかないのですけど、JRから経営を切り離され、第三セクターのローカル線として再編成されるというのです。

全国お城めぐりの旅では、JR線なら乗り放題の青春18きっぷに頼っている私にとっては、それは由々しき事態なのですよ。 北陸本線が第三セクターになると、運賃は値上げされ、列車の本数も減らされてしまいます。それだけではなく、青春18きっぷも使えなくなるという、三重苦に。 それならせめてそうなる前に、北陸方面を訪れておくことにしよう というワケで、今年の夏の私の一人旅は、その方面のお城めぐりに決まりました。北陸といえば、2年前の家族旅行で訪れたところでもありますよね。あのときは、今は閉鎖状態となっている日本元気劇場や、飛び降りたい衝動に駆られつつも、やっぱり飛び降りたくない東尋坊や、急階段がインパクト大の丸岡城などを訪れましたね。 このように、北陸方面は見どころ満載で、食べ物も美味い 一度とはいわず、何度でも行っておきたいところでもあります。しかし、今年は諸々の事情で家族旅行は中止となってしまいました。 その代わりといってはナンですけど、今回の旅にはたつぴも付いてきなさい。受験体制には、帰ってきてから入ればいいので。 このようにして今回の旅は、親子二人旅となりました。



そして早くも、「北陸本線日本海の旅」の日がやって参りました。 とはいっても、今回の旅は0泊2日の強行策。しかも、そのほとんどの行程を青春18きっぷに依存する貧乏道中なので、特急列車などの飛び道具は使えません。そのような条件の中で、果たしてたつぴは最後まで私に付いていけるでしょうか? だからといって、「途中で帰る 」なんてことはできないのですけど。



とかなんとか言っているうちに、最初に乗る列車がやって来ました。 まず私たちはこちらの列車で名古屋まで行き………



さらにそこからは、夜行バスに乗っていきます。 先ほど飛び道具な乗り物などは利用しないなんてことを言ったばかりなのですけど、このバスに乗れば寝ている間に目的地までひとっ飛びなのですよ。 その夜行バスのありがたさが広まったからでしょうか?私たち以外にも、たくさんの人がバス乗り場を埋め尽くしていました。とにかく、私たちは「北陸ドリーム名古屋」というJRバスに乗って、一路北へ向かいました。



途中、長良川サービスエリアでトイレ休憩などをはさみ………



翌朝の5時ちょっとすぐには、最初の目的地の富山にたどり着きました。 こちらの駅舎は、私が以前にこちらを訪れたときにもあって見慣れているのですけど………



そのすぐ近くでは、新幹線の開通に備えて新しい駅舎の建設が着々と進んでいました。



その北陸新幹線は、青と金を織り混ぜた斬新なデザインとなっております。



その内部は片側2列のゆったりとした席もあって、そこに腰を降ろせば快適な旅ができることでしょう。今回の日記の冒頭で、私は北陸新幹線に対して否定的なことを言ってしまいましたけど、実は乗ってみたいのですよ。

とにかく富山駅を起点にして、私たちはその日の行動を始めました。 そこから歩いて15〜20分ほどのところには………



富山城があります。こちらのお城は、天文元年(1532年)に土豪の水越勝重が築き、その後城主となった神保氏は、越後の上杉氏と戦ったりしました。 さらに天正7年(1579年)には佐々成政が入り、越中を平定するだけではなく、城の大改修もおこないました。成政が肥後に移った後には前田利次によって整えられ、現在の規模となりました。



先ほどから見えているこちらの建物は、本丸鉄御門の跡に昭和29年(1954年)に犬山城や彦根城を参考にして建てられた模擬天守です。もともと富山城には天守はなかったのですけど、建てられてから今年で60年にもなり、今ではすっかりこちらの風景に溶け込んでいます。



やっぱりお城に来たら、記念撮影をしておきたいですね それが済んだら、お城の中をご案内いたします。



こちらは「よさこいとやま」という夏祭りの会場にもなっているみたいですね。早朝ということもあって、舞台や観客席はまだ閑散としていますけど、これから賑わってくることでしょう。



それから城祉公園内には、前田正甫(まさとし)公の銅像もありました。こちらのお殿様は富山藩の二代目藩主で、富山売薬を開花させた人物でもあります。
元禄3年(1690年)に正甫公が参勤交代で江戸に来ているときに、ある大名が突然激しい腹痛に襲われました。 そこで正甫公は、常に持ち備えている反魂丹を彼に与えたところ、たちまちその腹痛は治まったのです。 その様子を見ていた諸大名は反魂丹の効能に驚き、全国の各領内から注文が殺到するように。そのような彼らの要求に、正甫公は行商という形で応え、富山の売薬は広まっていったのでした。めでたし、めでたし。



………と、いつの間にか昔話になってしまいましたけど、肝心要の富山城の模擬天守こと郷土博物館は時間帯があまりに早過ぎたので、まだ閉まっていました。
ちなみにこちらの建物は、千歳御門にございます。江戸時代後期に富山城の東側に造られた千歳御殿の正門でした。総欅造りの薬医門で、今から6年ほど前に現在地の本丸搦手門跡に移築され、整備されました。その門の中から、お城が覗いているのがなんとも。
※このようにさせるためには、地面に這いつくばって写真を撮らなければならないのですよ。(編集部注)



お城での朝散歩が済んだら、富山駅前のお店で朝食をいただくことにしましょう ちなみに私が選んだのは、クリスピーチキンレタスドックとソフトメープルサンド。それらにホットコーヒーも付けておきますよ!クリスピーチキン云々は、サクサクなクリスピーチキンにトマトの酸味の効いたソースがかかっていて、たいへん美味しうございました。 しかし、素手でいこうとしたら、クリスピーチキンがソースやレタスもろとも落ちてしまい、大変なことに。 それでも、ソフトメープル某のほうは、甘いメープルジャムをこぼすことなくいただくことができました。



朝の朝食モーニングを食べ終わったあとには、富山駅前で薬売りの親子(の銅像)と行き逢いました。 彼らに付いていったら、私たちはどこに連れていかれるのでしょうか?ということで、北陸本線日本海の旅は次回に続きます。

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6 コメント

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18きっぷ♪ (けいママ)
2014-08-06 23:07:25
相変わらず元気いっぱいの白黒茶々さん
私も青春18きっぷには随分お世話になりました♪

今はなかなか出かけられませんが、楽しく旅ができました~ いいなぁ~

夜行バスもお世話になって、本当に時間とお財布の節約ですよね!

北陸の旅、続きを楽しみにしています
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けいママさん♪ (白黒茶々)
2014-08-07 00:16:48
夏場はワンコを連れての行動は厳しいので、身軽になった人間のみで動き回ることにしています。 しかし、あまりお金をかけられない私にとっては、青春18きっぷは強力な味方です。けいママさんも以前には、あちこち行かれたのですね。

また、最近特にメジャーになってきた夜行バスのシステムも合理的で、遠出するのにはありがたい存在です。 そして今回たどり着いたのは、日本海側の北陸地方。
続きのほうにもぜひ、お付き合いくださいませ
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Unknown (シェルティ&スピッツ)
2014-08-08 01:04:53
白黒茶々さん、今回はたつぴくんとの二人旅なんですね(#^.^#)
男の子も大きくなると、なかなか親と一緒に行動しなくなったりしますが、ホントにたつぴくんは素直で良い子ですね♪ヽ(^o^)丿

そして、白黒茶々さんの博学さにはいつもビックリです!
学生時代、歴史研究会とかのサークルに所属してみえたとか?…って、勝手に思っています(^_^)/
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0泊2日! (凛パ)
2014-08-08 17:56:25
 新幹線ができると良い事ばかりではないのですね。
 それにしても青春18きっぷで0泊2日、恐れ入ります
 お恥ずかしながら、学生時代はバイト(と学校)に明け暮れていたので無縁でした。
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シェルティ&スピッツさん♪ (白黒茶々)
2014-08-09 01:19:16
毎年夏に行っている一人旅に、今回はたつぴも連れて行きました。 とはいっても内容のほうは0泊2日の強攻策で、ちょっとハードでした。
たつぴのことを褒めてくださり、ありがとうございます。

さらに、私にもお褒めのお言葉を とはいっても、うろ覚えのところもあったので、日記にまとめるために調べたりもしたのですよ。 ちなみに、私の学生時代は……… 歴史学科を専攻し、今以上にあちこちのお城を巡っていました。
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凛パさん♪ (白黒茶々)
2014-08-09 01:27:24
新幹線の開通で便利になる半面、そのしわ寄せがあるところも。 私にとっては、通り道を分断されるような感じです。

今回は時間と経費を削減するためにも、コンパクトかつ合理的なスケジュールとなりました。
凛パさんは学生時代は、忙しくも充実した時間を過ごされていたのですね。 ちなみに私は今よりさらに過酷で、お城めぐりの旅には寝袋を持っていって、野宿などもしていました。
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