波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

高知の名所と名物を堪能いたす(高知・高松紀行その2)

2018-08-25 01:35:05 | 一人旅
こんばんは、白黒茶々です。
私はお盆休み中の一人旅の真っ只中にいて、高知県高知市に来ています。 早朝に高知駅バスターミナルに到着してから、はりまや橋や山内神社を廻り、山内容堂公の銅像の下であぐらを組んだところで、前回の旅日記は終わりましたね。ということで、今回はその続きから始めさせていただきます。 その山内神社から歩いて行けなくもない場所に次の目的地があり、徒歩10分ほどで………



高知市のシンボルともいうべき、高知城にたどり着きましたよ 手前の立派な門はお城の正門の大手門で、高知城では追手門と表記します。 慶長年間に創建されたのですけど、寛文3年(1663年)に崩壊し、その翌年に再建されました。その後方には天守が聳え立ち、それらが一緒に視界に飛び込んでくる風景は壮観です。



そのすぐ近くには、土佐藩の初代藩主となった山内一豊の騎馬像があります。前の日記に出てきた山内容堂の酒飲み像とは対称的で、勇ましいですね。
高知城は、南北朝時代の14世紀に大高坂松王丸によって築かれたのが、最初と云われています。 戦国時代には、長宗我部元親が岡豊城から移ってきて築城に取りかかったのですけど、治水に難儀してわずか3年で本拠を浦戸城に移してしまいました。その後、関ヶ原の戦いの功績で、山内一豊が土佐24万石が与えられ、遠州掛川より入国し、慶長6年(1601年)から大改築を始めました。



………といったところで、いよいよ天守のあるお城の中心部に向かいますよ その第一歩となる杉ノ段の階段下には、板垣退助の銅像がありました。彼は明治時代に自由民権運動を推し進めた政治家として知られていますけど、土佐藩出身で幕末には山内容堂の側用人を務めたりもしました。 それにしても、高知城の天守を背にして、いい場所に立っておられる。 その先の杉ノ段には………



「山内一豊ノ妻」の銅像があります。彼女は「巧妙が辻」の主人公で、内助の功としてよく知られています。 どちらかというと一豊よりも有名で、しっかりと千代(見性院)という名前があるというのに、この呼び方はどうかと………
一方の一豊は、最初は織田信長臣下の下級武士でした。そんなある時に、馬揃えというイベントがあったのですけど、彼は出たくても乗る馬がなくて出られない状況でした。 そこで千代は、嫁入りの持参金(へそくり)で駿馬を購入し、それに乗って馬揃えに参加した一豊は信長の目に留まり、そのことが立身出世のきっかけとなったのです。



その向かいには、三ノ丸の高石垣が聳えています。 最近修理を終えたばかりで、材質は主にタモリさんの好きなチャート(珪岩)を使っています。高知城といえば、現存する建物に目がいってしまうのですけど、高くて立派な石垣にも見応えがあるのですよ。
さらにもう一段上の、二ノ丸に上っていくのですけど………



その石段の途中から見た本丸方面が、絶景なのですよ 下から続いている石段や高石垣、その上に聳え立つ天守が立体的で……… 城内でも屈指の、ビュースポットとなっております。 その天守には、すでに上っている人がいるみたいですね。8月は開館時間が早まり、8時には開くみたいです。そうしたら、まだ空いているうちに、そちらに向かいますよ



本丸へは、こちらの詰門の二階部分を通って入っていきます。 ちなみに、この建物も現存していて、国の重要文化財に指定されています。



その本丸には、天守と本丸御殿が揃って現存しているのですけど、この時間帯は逆光ぎみですね。 昔からの天守が現存するお城は、高知城も含めて12城。御殿は4城で、両方ともあるのは、高知城のみとなっております。それだけではなく、門や多聞櫓なども含めて、本丸の建物はほぼ完全に残っているので、スゴいことです。
しかし、江戸時代初期に建てられたそれらの建物は、享保12年(1727年)に起こった火災で全焼してしまいました。 ただちに復旧に入ったのですけど、財政難などの理由で20年ほどかけてようやく全容が整いました。それでも、藩主や庶民に愛着があったからなのでしょうか?それらの建物は、創建当初の様式をそのまま踏襲しているのですよ。うんちくはこのくらいにしておいて、いよいよその内部に入りますよ
本丸御殿や天守、東多聞、廊下門を合わせた入場料は420円(MY遊割引きで330円)でした。それから、入ってすぐのところに冷凍庫で冷やしたおしぼりを用意してくれたのは有り難く、思わず「はああぁ~」という声が出てしまいました。



順路は、本丸御殿からとなっていました。 お城の御殿は、城主が政務を執り行ったり、生活空間となる場所で、二ノ丸御殿三ノ丸御殿よりはこぢんまりとしているのですけど、納戸のスペースや城主の指定席となるこちらの上段の間などがそのままの形で残っています。それからその左奥には、武者隠しの間という、お殿様の護衛が待機する小さな隠し部屋も備えられているのですよ。



それからちょっと見づらいのですけど、欄間には黒潮の波のような彫刻が施されていて、とてもおしゃれです。 それらを見て廻ったら、いよいよ天守へ



高知城の天守は外観3層の、こちらもこぢんまりとした建物なのですけど、内部は6階となっております。1階には床下収納があり、天守の中に天守を中心とした高知城の復元模型があるのがなんとも。



上に上がっていくにつれて、徐々に狭くなっていくのですけど、殿様気分に浸れる最上階が近付いてくることもあって、テンションはしだいに上がっていきます。



5階は窓のない屋根裏部屋なのですけど、こちらと全く同じ空間が私の地元の掛川城にもあるのですよ。 山内一豊は、高知の前任地だった掛川城も手掛けていました。 その天守をいたく気に入っていたみたいで、高知城を築く際には掛川城と同じようにするように命じたのです。平成6年(1994年)に掛川城の天守を木造で復元するにあたって、そのお城のコピーのコピーとなった現在の高知城天守を大いに参考にしたのでした。つい、暗くて狭い空間でお城噺をしてしまいましたけど、いよいよ開放的な最上階の6階に行きますよ



※白黒茶々さん、上り詰めてホッとしたからって、ここで寝ないでください。「昼寝を禁ず」となっていますよ!(編集部注)
ふああぁ~……… 吹き抜ける風が心地よくて、つい夢の世界に入りかけてしまいました。 こちらの空間も、やはり掛川城と全く同じとなっております。さらに………



外には高欄と回廊が廻っていて、そこに出れば高知市内やまわりの山々などを見渡すことができるのですよ それに、まわりに遮るような高い建物などがないので、開放的で空中散歩をしているみたいですし。
しかし、現存天守でこのように歩いて回れる回廊があるのは、高知城と犬山城だけなのですよ。豊臣政権下の安土桃山時代には、天守に回廊と黒漆塗りの高欄を付けるのが流行ったのですけど、それらはメンテナンスが大変なうえに腐食しやすかったので、しだいに疎まれるようになってしまいました。 新たに築く際には高欄&回廊を省くならまだしも、もともとそれらが設けられていた天守の最上階を、木の板で覆ってしまうところも。高知城の原本となった掛川城天守は、そのような運命をたどることになってしまいました。

しまった 絶景なこの場所で、またしても長い話をしてしまいました。そうしたら、こちらから見えるスポットを、少し紹介させていただきます。 お堀端にあるのですけど、森の上に見える大きな建物は、最近できたばかりの県立の高知城歴史博物館です。山内家に伝わる歴史資料や大名家資料の数々を展示していて、そちらからの高知城ビューも見ておきたいところなのですけど、今回は端折らせていただきます。

その東側……… 斜め左奥の、高欄の横のあたりの近代的なモダンな建物は、オーテピアという高知図書館高知みらい科学館などが併設されている施設であります。 7月下旬にオープンしたばかりで、プラネタリウム以外は入場無料となっています。そのみらい科学館には、絵本にもなったヒョウのハチの剥製があるのですよ。 私もこの機会にご対面しておきたかったのですけど、この日は月曜日で休館していました。
高知城は以上で、今度は高知名物に舌鼓を打つ段取りとなっているのですけど、その前に………



こちらも高知名物のアイスクリンを味わっておきましょう 高知市内の観光名所には、アイスクリンの出店がいくつか出ていて、高知城にも二ノ丸などにありました。ちなみに値段は200円~となっております。炎天下のお城を歩きまわったあとのアイスクリンは、ささやかなご褒美みたいで、ありがたいですね。 ちなみにそのお味のほうは素朴で、シャーベット感のある昔懐かしのアイスクリームという感じでした。



次の目的地となるひろめ市場は、高知城から程近いところにあります。天守からは判りづらかったのですけど、位置としてはオーテピアの手前となります。



こちらは新鮮な魚介類や加工品などの直売の他にも、それらを食べられるお店がフードコートのように入っています。 まだ10時台なのですけど、ほとんどのテーブルはすでに埋まっています。 そのような中でも、なんとか1人ぶんの席を確保し、森光水産というお店に行き………



やっぱり高知に来たら、鰹のたたきを食べておきたいですよね こちらの鰹タタキ定食(税込1080円)は、鰹は醤油漬けとなっていたのですけど、お店には塩たたきもあるみたいです。ちなみにお吸い物は、鯛汁にございます。そうしたら、ネギやニンニク、大葉などの薬味も添えて、いっただきま~す   はむっ
ほわっ、程よい弾力の中に旨味が凝縮されていて、美味しいですよ それに、鰹とニンニク、鰹とご飯、………など、いろいろなバリエーションも楽しめますし。 この値段で5切れはお得なほうなのですけど、至福の時間はあっという間に終わってしまいました。

ひろめ市場は昼時にもなると、さらに混雑すると思われるのですけど、その近くの商店街にも鰹のたたきを食べられるお店はあります。 さらに、店頭で食べさせてくれる魚屋もあるので、食いっぱぐれる心配はないでしょう。
お腹も心も満たされた私は、今度は市内でも屈指の観光名所となっている桂浜に向かったのですけど、MY遊バスはすぐの便がなかったので、とさでん交通のバスに乗っていきました。 所要時間は前者は約50分、後者は約30分なので、こちらで正解だったのかも。

ところが桂浜の近くで、同じ目的地に向かっていると思われる車が溢れていて、なかなかたどり着くことができませんでした。 予定時間から22分ほど遅れて、私はようやく桂浜界隈に降り立つことができました。その土産物屋をかき分けて………



いや、ちょっと寄り道してこんな坂本龍馬になってみました。 やはりこのような場面では、反対側に立って顔の向きや体の隠し方などを指導しつつ、カメラを操ってくれるアシスタントが欲しいですね。



この階段を上っていけば、有名な坂本龍馬の銅像を仰ぎ見ることができると思うのですけど……… またしてもこんないいトコで電池切れとなってしまったので、今回はこのあたりで電源を切らせていただきます。 次回の日記は、冒頭から龍馬祭りとなることが予想されるので、特に坂本龍馬ファンの方はお付き合いくださいませ。


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