波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

逢いたかったヨ!一歩ちゃん(北陸本線日本海の旅その3)

2014-08-13 00:02:18 | 一人旅
こんばんは、白黒茶々です。
「北陸本線日本海の旅」シリーズは、今回で3回目。完結編でもあるので、ここまで来たらどうか最後までお付き合いしてくださいませ。 ということで、その内容に入らせていただきます。
私とたつぴは金沢駅近辺で腹ごしらえを済ませたあと、金沢での目的を果たすためにバスに乗り込みました。 そして、駅から15~20分ほどで………



しいのき迎賓館前に到着しました。その向かいにある金沢21世紀美術館も有名ですよね。そこから程近いところに、金沢城公園はあります。 まずは、平成22年(2014年)に復元整備されたばかりの鯉喉(りこう)櫓台いもり堀が、私たちを出迎えてくれました。その風景を眺めながら、お堀通りを歩いていったら………



金沢城のシンボル的存在ともいうべき石川門が見えてきました。 こちらの城門は、高麗門と櫓門をくぐる二重構造となっていて、それらで桝形門を形成しています。その空間は多聞櫓で囲まれているだけではなく、二層の菱櫓もにらみをきかせるという鉄壁の守りよう。 現在見られるのは天明8年(1788年)に再建されたもので、重要文化財に指定されています。



その石川門を、お堀を隔てた向かい側の兼六園方面から見ると、このようになります。同じ目線の高さとなると、より立体的に感じますね。



そうそう、金沢城の説明がまだでしたね。このお城のある地は、かつては加賀一向一揆の本拠となった尾山御坊でした。天正8年(1580年)に織田信長の命を受けた柴田勝家と佐久間盛政がそこを攻め落とし、佐久間盛政は土塁や堀などを改修しました。さらに天正11年(1583年)には、前田利家(写真の人)が入城。彼はお城の大改築をおこない、石垣などが築かれました。その後はたびたび火災に見舞われたりしたのですけど、その都度再建されてきました。

私は金沢城には高校生の頃に初めて来たのですけど、当時このお城は金沢大学の敷地となっていました。それだけではなく、入口にあった「大学関係者以外の立ち入りを禁ず」というお触書を律儀に守り、遠路はるばる来たというのに、一歩も城内に入りませんでした。 二回目は大学生になってからで、このときは金沢大学の学生のフリをして侵入しました。 その際にも「金沢大学がどこかに移転して、お城が史跡公園にでもならないかな~」と願っていたのですけど、その後本当にその通りになりました。
そして私は7年前に三度目の訪問をしたのですけど、その頃には金沢城は見違えるほど見事に整備されていました。 その時、復元工事中だった河北(かほく)門が………



余裕をもって完成していましたよ ちなみにこちらの門の形式は、石川門と同じ桝形門。菱櫓のようなものはないのですけど、そう簡単には突破できません。それでも、無料解放されているみたいなので、内部の様子を見ておきましょう



太い柱や梁、分厚い窓は立派ですね。それに、石落しなどの仕掛けも忠実に再現されています。平成22年(2010年)に完成したばかりということもあって、まだ木の香りがしましたよ。



河北門を見終わったら、今度は二の丸に復元された一連の建築群も見学しますよ 右の三層の櫓が菱櫓、そこから長く続いているのが五十間長屋、末端の櫓が橋爪門続櫓にございます。これらは金沢城の中では最大級の建築物なので、入る前にはトイレと水分補給を済ませておくことをお勧めします。



平成13年(2001年)に復元された、こちらの建物。五十間ということは、約90mでしょうか。とにかく、長いですよ。



その端っこにあるこちらの菱櫓は、二の丸でもっとも高い建物ということもあって、踊り場付きの高い急階段を上っていかなければなりません。しかもこの櫓は立地の都合で菱形にひしゃげていて、その影響で階段のほうもまっすぐではないのですよ。 そこをなんとかして上っていくと………



最上階の三階に行き着きます。ちょっとわかりにくいかも知れませんけど、こちらの平面も歪んでいるのですよ。 それに、窓が高いところにあるので、外の景色を見るのには、それぞれに設けられた階段を上がらなければなりません。



金沢城はこれらの建物だけではなく、石垣のほうも立派で見ごたえがあります。 造られた年代によって積み方も変わっているので、そのあたりもじっくり観察しておきたいですね。
………なんて言っておきながらも、帰りのバスの時間が迫っているので急がなければなりません。 それでも、これだけは見ておかなければ 私がどうしてもハズせなかった、「これ」とは………



三十間長屋のことでした。こちらの建物は安政5年(1858年)に建てられ、重要文化財に指定されています。実際の長さは二十六間みたいですけど、鉛の瓦と海鼠壁のコントラストは、これまで見てきた金沢城の建築物に共通しています。 なんか、入口や窓が開け放たれているようですけど……… 「内部特別公開中」ですって またとないチャンスなので、これはぜひ見ておかなければ



三十間長屋は、二層二階の多聞櫓です。構造のほうは先ほどの五十間長屋と同じなのですけど、江戸時代末期から現存しているということもあって、暗ぼったくて霊的な何かが出てきそうな雰囲気もしないでもない。それでも、貴重な建築遺構に触れることができました。



それが済んだら、バス停に急ぎますよ 城郭内に現存する土蔵としては最大級の鶴丸倉庫を脇目に見て、石川門から出ていこうとしたら、そちらの建物も入口や窓が開け放たれていて「内部特別公開中」となっているではありませんか うっかり入ってしまったらバスに乗り遅れ、それに連動して列車のほうも乗り遅れてしまう。もしそうなってしまったら、その旅の締めに予定しているお楽しみもパーということに……… さあ、どうする?



さ、3分だけ、たった3分だけでいいので、石川門の内部を見させてくれい こちらの建物はコの字状で奥行きもあるのですけど、奥の奥まで見てきましたよ。 私たちのその後の頑張りもあって、予定のバスには無事に乗ることができました。金沢城はあまりにも広く、見どころも満載なのですけど、今回はいちおう目ぼしいところは押さえておきました。もう少し時間があったら、兼六園のほうも見ておきたかったですね。 そちらは次回のお楽しみに取っておくことにします。そうしたら、その日最後に立ち寄る都市となる福井に向かいますよ 再び列車に乗り込み、40分ほどでその福井に到着 そこで私たちを待ち受けていたのは………



じんぱちママさん一歩ちゃんでした。 彼女はこの日もお仕事だったのですけど、私たちがこちら方面に来るのに合わせて、わざわざ駆け付けてくださったのです。それから、言うまでもなく一歩ちゃんは波の姉妹犬であります。



実際に見る彼女は、顔が波とソックリですね。 ただし、一歩ちゃんのほうがやや大きくて、キレイです。このようにしてご対面が叶っただけでも大満足なのに、じんぱちママさんは私たちがそのあとに予定している北ノ庄城跡のほうにもご一緒してくださるというのです
その日の福井はフェニックスまつりで賑わっていたのですけど、私たち一行はその間をかき分けて目的地に向かっていきました。 その道中で、一歩ちゃんは行き交う人々から「かわいい~ 」と言われまくっていましたよ。そして、駅から歩くこと10分ほどで………



私たちは北ノ庄城跡に到着しました。こちらは織田信長の重臣の、柴田勝家の居城だったところです。勝家は、信長が本能寺の変で斃れたあと、羽柴(豊臣)秀吉と対立し、賤ヶ岳の戦いで敗北。さらに北ノ庄城も攻められ、茶々・お初・お江を脱出させたあとに、お市の方とともに自害しました。



そのお城の跡がのちに整備され、柴田神社やこちらの柴田勝家の像が造られたりしました。



さらに、お市の方の像も追加されたのですけど、勝家との位置関係が微妙なところがなんとも。 彼女は織田信長の妹で、北近江を治めていた浅井(あざい)長政と政略結婚し、先述の茶々・お初・お江の浅井三姉妹を出産しました。しかし、のちに長政は信長と敵対関係になったことから、居城だった小谷(おだに)城を攻められることに。その際には、お市の方と娘の三姉妹を逃してから自害&落城。お方様はその後柴田殿と再婚して、北ノ庄城に入ったというワケです。私が前回訪れたときには、このお二方だけだったのですけど………



NHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国」が放送されたのを機にして、浅井三姉妹の像も加えられました。手前の一番小さいのがお江、後ろの大きいのが茶々、中くらいのがお初ってトコでしょうか?



それだけではなく、城跡には天守の模型もありました。北ノ庄城の天守は九階建てだったという説もあり、かなり大規模だったそうです。



あと北ノ庄城跡の締めに、じんぱちママさんが私の要望に応えて、一歩ちゃんのリードをお市の方に預けてくださりました。それにしても、その姿は絵になっていますね。 そのまま一歩ちゃんを連れていっても……… いや、ダメダメ ダメです。

そのあと私たちはまた福井駅に戻って、そこで解散となりました。そして約5時間後には、無事に自宅に到着。 今度は箔や波に出迎えられ、彼らの大きさや質感を改めて確認することができました。
じんぱちママさん、今回は私たちにお付き合いしてくださり、ありがとうございました。 おかげで、旅の締めにいい思い出を作ることができました。いつか波も連れて、福井まで逢いに行きたいです。


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12 コメント

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Unknown (シェルティ&スピッツ)
2014-08-13 18:25:49
いやあ、いつもながら白黒茶々さんの行動力というか機動力はスゴイですね!
それに最後まで追従できたたつぴ君もお見事でした(^^)/

そして、旅の最後には一歩ちゃんとのご対面も!
本当に盛りだくさんで有意義な旅、お疲れさまでした(^_^)v

いつか波ちゃんと一歩ちゃんや他の姉妹との再会が叶うといいですね(*^_^*)
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お城のお話 (Naggy)
2014-08-13 20:12:55
こんばんは!Naggyです。
白黒茶々さんの お話は、とっても難しいので( ̄▽ ̄)
すごいなぁ~って思って
よくわかりません\(^o^)/あはは。
でも、一歩ちゃん!に会えたのは
分かりましたよ( ̄^ ̄)ゞ
波ちゃんより大きいんですか?
一歩ちゃん!波ちゃん!まなちゃん!みーんなに
会えると うれしいですね!
もう 親戚ですね\(^o^)/
ゆめちゃんも 子供に会えるなんて
本当に 幸せですよ!!
いつか みーんなで けいママさんに会いに行ってほしいな!
けいママさんも すっごくすっごくうれしいと
思いますよ。
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Unknown (ゆうか)
2014-08-13 23:53:13
戦国時代から江戸時代にかけてのお城めぐりと言ったところでしょうか…血が滾りますね!!o(^▽^)o=3
ハチママさんのところでは拝見できなかった勝家公も拝見できて嬉しいです☆
てっきり立像だと思い込んでいたのですが、坐像なのですね~!
しかも浅井三姉妹の像まであったとは…なんだかとっても羨ましいです~♪

一歩ちゃん、波ちゃよりも大きいのですか?
お隣に並べて比べてみたいですねぇ♪
そして女王様気質な一歩さんと波ちゃのご挨拶を見てみたいです♡
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北陸本~線、日本海~♪ (ぽん吉)
2014-08-13 23:57:37
たつぴ君と男同士の二人旅なんて、なんかいいですね~(-^〇^-)♪
いろんなお話して、一緒にいろんな景色を見て、たつぴ君にとって 白黒茶々さんとの絆がより深まるステキな夏休みの思い出になったでしょうね~!

金沢は駅のデザインも近代的になったんですね
金沢城公園の建物は、立派で見応えありそうですっ!
ぽん吉親父も, お城 好きなんですよ~!
北陸へは学生のころ、東尋坊と兼六園に行った以来なので、変化に驚いたり、懐かしく、久しぶりに旅した気分になれました~(#^.^#)

旅の締めのお楽しみ、一歩君に会えたんですね~!!
いつも、じんぱちママさんのブログの一歩ちゃんのブログ拝見してます。
波ちゃんの兄弟姉妹の成長の様子やそれぞれ個性の違いが、面白いです。
一歩ちゃん、波ちゃんとそっくりで、とっても可愛いです~♪
↑本当に、Naggyちゃんの言うとおり、けいママさんのところにいつかみんなで全員集合したら楽しいですね~☆
ももは、兄弟姉妹がわからないので、波ちゃんは兄弟姉妹の様子がブログでわかったり、会えたりするのは、とっても幸せなことで うらやましいで~す(*'▽'*)♪
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シェルティ&スピッツさん♪ (白黒茶々)
2014-08-15 00:23:41
お褒めのお言葉をくださり、ありがとうございます。
今回のスケジュールは自分でも「大丈夫かな?」と思うほど欲張りだったのですけど、なんとか全部行ってくることができました。 たつぴも、けっこう頑張ってくれて。

じんぱちママさんや一歩ちゃんとのご対面で締めることができて、今回の旅の楽しさが数倍になりました。 この調子で、全国のスピ仲間に逢いに行けたら万々歳です。

ゆめお母さんのもとから離れ、あちこちに散らばったきょうだい犬がまた集まることを、私も願っています。
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Naggyさん♪ (白黒茶々)
2014-08-15 00:33:51
趣味のお城の話になるとつい熱くなってしまうのですけど、これからはもっとわかりやすいようになるべく噛み砕いて書くようにします。

そのような中で、じんぱちママさんや一歩ちゃんたちとご対面をすることができました。 お顔や行動パターンなどから、波との血のつながりを感じたのですけど、一歩ちゃんのほうがひと回り大きかったです。 ひょっとしたら、ゆめちゃんジュニアの中で波が一番小さいかも。

行き先がみんなわかっていて、ほとんどの方と知り合いなので、いつかけいママさんやゆめちゃんのもとにみんなが集まる日が来るといいですね。 その夢をかなえるためにも、まずは波が列車に乗れるように慣らしていきます。
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ゆうかさん♪ (白黒茶々)
2014-08-15 00:43:24
私たちが北ノ庄城跡を訪れた頃、「軍師官兵衛」でちょうどそのあたりのことをやっていたので、「おおっ 」と思いました。 その勝家殿の銅像は、かなり前からそのままの格好でその場所にありました。また、じんぱちママさんのブログのほうでもよく見ると、後ろのほうに写り込んでいますよ。
井三姉妹の像は、私は今回初めて見たのですけど、いい感じで並んでいましたよ。

一歩ちゃんは体の大きさに加えて、ズッシリ感も立派でした。 白さのほうも際立っていたので、波と並べたら汚れ具合が強調されてしまうっ
それから、久しぶりにその姉妹を再会させたらどのようなリアクションを取るのか、気になりますよね。
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ぽん吉さん♪ (白黒茶々)
2014-08-15 01:00:11
以前にも、たつぴと一緒に甲子園に行ったことはあるのですけど、このようにして二人でお城めぐりの旅に行くのは、今回が初めてとなります。 やっぱり話し相手になったり、旅先で感動を分かち合ったりする人がいると、より楽しくなります。 それから一緒に旅に出ると、人間だけではなくワンコとの絆も深まるような気がします。

金沢は北陸新幹線の開通を前にして、活気付いています。兼六園や金沢城周辺は最近さらに整備され、半日で廻るのは厳しいぐらい見どころが満載となりました。 ぽん吉さんたちにもぜひ行ってもらいたいのですけど、金沢城公園はワンコNGなのでご注意くださいませ。

その旅の締めに、じんぱちママさんにお願いして一歩ちゃんと逢わせていただきました。 わたしもじんぱちママさんのブログをいつも読んでいて、一歩ちゃんの成長の記録を波と照らし合わせています。 お顔のほうは予想通りソックリだったのですけど、大きさはひと回りほど違っていました。

そのきょうだい犬たちが、いつか集まる日が来るといいですね。 たぶん個性のほうも分かれつつあるので、そのあたりも楽しみです。
ももちゃんも、いつか親戚犬やきょうだい犬と逢えるといいですね。意外なところで繋がっていて、知り合いの方と親戚ということも多々あるので、これからが楽しみです。
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Unknown (じんぱちママ)
2014-08-15 23:33:55
白黒茶々さーーーん!
コメントが遅れてしまいました~~(・。・;
その節はありがとうございました。結構強行軍だったんですね~。
列車の旅は車と違って、乗ってしまえば案外ゆっくり出来るかもしれませんね~。
ちなみに、高岡市は私が独身時代に通ってた仕事先です~~。(世帯主と出会った場所でもあります)
こうしていろいろ拝見してみて、「そうだったんだ~」と、思う事しきりざんす~・・・・。(ハチ母は歴史音痴)

一歩さん、大きかったでしょ?(笑)
波ちゃんも付いてきて下さーーい!
ムク>一歩>まな>なつ=来夢=波 こんな感じかな?  
返信する
楽しそう♪ (けいママ)
2014-08-16 23:51:36
たつぴ君との男二人旅、いいですね~
白黒茶々さんの解説付きだと読んでる私も行ったような気分になれます♪
本当に詳しいですね
私は毎度のことですが、感心して読んで…あっという間に忘れちゃいます~ (´▽`*)アハハ  年のせいという事で!

そしてちゃんと一歩ちゃんとも会えて♪

みなさんのブログを見てるので、離れていても現在進行形で近況が伝わって楽しいです。

また是非ともみんなでどこかで会えると嬉しいですね
返信する

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