ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

坐禅は臍下丹田が全ての中心です

2008-08-21 11:04:14 | 座禅
 坐禅は臍下丹田が、未だ活性化して心臓のように鼓動しなくても、全ての中心にあります。 坐禅を呼吸法を伴いながら行っていれば、遅かれ早かれ臍下丹田が動き出すのは、必然のことなのです。 ただし、いつも30分の肩慣らしの坐禅時間では、ちょっと難しいかもしれません。 最低でも1時間の坐禅時間は、ほしいところです。

 口を閉じて鼻だけで呼吸する胸式肺呼吸。 目を瞑り(視覚からの雑念を排除し呼吸だけに意識を集中するために)大きく胸いっぱい息を吸います。 胸に入った空気を、下腹にある臍下丹田に戻すようにして、ゆっくり吐いていきます。 空気が肺から丹田に入っていくのを、自分自身が実感するために、息音を立てながら吐きます。 

 全部息を吐ききるつもりで行いますが、全部吐ききろうとすると苦しくなりますので、そのちょっと手前で、また大きく息を吸います。 大きく吸ってゆっくり体の中へ吐く、その繰り返しの呼吸を繰り返すだけで、胸式肺呼吸から次第に逆腹式呼吸に、変化していきます。 逆腹式呼吸を続けていきますと、今度は自分でも知らないうちに、気の呼吸の練習をしていることにつながります。

 ただひたすら坐禅、そんな坐禅を1時間行っていますと、いつの日か体の中の気が充実してきて、自発動という気が勝手に動き出すことにつながります。 そして、臍下丹田が活性化し、心臓のように鼓動を始め、体の中の気の循環がスムーズに、流れるようになります。 余程の不摂生をしない限り、長生きを保証されるようになります。 脳もいつも刺激を受けますので、痴呆にはおよそ関係がなくなります。

 坐禅の良さは、丹田の活性化へ至る過程で、いつも体の中を循環する気が、脳を優しく癒してくれることです。 逆腹式呼吸を行いながら45分から1時間も経過するころには、気の流れも滑らかになり、優しく脳細胞を刺激してくれるのが、分かってくるはずです。 坐禅仲間の一人は、このところに来て、やっとその域に達してきたように、話してくれます。 その仲間も、私の言うことを聞かず、30分の坐禅時間しか行っておりませんでした。 30分の坐禅時間では、肩慣らしでしかありませんよ、その先に進むには、本格的に取り組むには、最低でも1時間の坐禅時間が必要ですと、話しておりました。 今は1時間の坐禅時間になったそうです。