ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

胸式肺呼吸から胎息までー3

2008-08-07 08:51:41 | 逆腹式呼吸
 吐く息を体の中へ、下腹の臍下丹田へ入れ込むような感じで、吐いていきますが、実際には鼻から息は少しずつ、出て行きます。 ところが、吐く息をゆっくり吐きながら、下腹に向けてイメージで呼吸をしていきますと、体の中の気や宇宙の気を取り入れながら、気も動いていきます。

 自分でも知らないうちに、そのようになってくるのです。 体の中に入っていった宇宙の気は、体の中には殆ど貯まることはなく、鍼とか灸のツボー経穴(気の流れを調節する弁で、人体実験を通して、内蔵と関係するツボが分かっています)から、排出されます。 排出される過程で、ツボの弁の調節のよくするので、逆腹式呼吸は自己免疫力が高まるということになるのです。

 経穴から体の中へ吐いた気が出てくる感覚は、逆腹式呼吸や座禅の深化の過程で、皮膚と骨が近接している部分、特に背中の部分で感じることができます。 息を体の中に吐いていくと、背中全体から息ー気が出て行くのを、感得できます。

 息を体の中へ吐くのですが、体のどこかに具合の悪い部分があると、その関係するツボの弁がうまく動きません。 そのツボの周辺だけ気が、少しずつ溜まっていくことになります。 1時間も逆腹式呼吸を行っていますと、もうこれ以上体の中に、息が入らないということも起きます。

 私は、座禅を始めた当時、腎臓結石の残骸があり、腎臓から膀胱への連絡管である尿管に、結石が詰まっておりました。 そんな関係でしょうか、何回か、もうこれ以上体の中へ、息が入らないような状態になりました。 そんな経過を経て、ある時ぷーんと、一種焼け焦げたような臭いがしました。 詰まっていた経穴が、開いた瞬間でした。