ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

気の流れが神経を刺激する

2008-08-26 10:02:53 | 
 体の中を流れる気の通り道(経絡)は、神経の線に沿って流れていると、いわれています。 坐禅の時に行う胸式肺呼吸から逆腹式呼吸を通して、体の中の気の流れを促進し、自分自身も気を感じ、その流れも感じるようになってきます。

 私自身は、いつも神経障害のような病は、時間はかかるかもしれないが、体の中の気の流れを良くすることによって、少しずつ改善されてくるのではないかと、思っております。

 その一例が、真向法の創始者である長井わたるさんのことです。 長井さんは、若くして(43歳)脳梗塞にかかり半身不随になってしまいました。 たまたま生家がお寺であったもので、勝まん経というお経の中に「頭面接足礼」という言葉に疑問が生じ、その礼はどんな礼なのかと調べたそうです。

 結果的には、お釈迦様のお話を聞いたときの、坐礼であることが分かりました。 その坐礼にヒントを得て、真向法の第1体操が出来上がりました。 更に第2、第3、第4体操を考案し、自ら実践しました。 すると3年ぐらいで半身不随が治ったということです。

 私自身も実践しましたが、体を曲げるときに息を体の中へ吐くのが、真向法体操の基本だと、感じました。 ゆっくり曲げながら息を体の中へ、吐いていくのです。 逆腹式呼吸を行いながら、体を曲げていくのです。

 長井さんが、自ら真向法体操を実践し、自らの半身不随を治したということを知って、ますます気の通りを良くすることによって、神経障害も克服できるのではないかと、改めて思ったしだいです。