ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

坐禅時の雑念もまた良し

2008-08-22 07:01:24 | 座禅
 体の中へ吐く息だけに意識を集中させながら、坐禅を行いますが、それでもふと日常生活の問題解決しなければならない事柄が、頭をよぎります。 意識を呼吸に集中できない場合を除き(吐く息が胸から下腹に行くように、いくのを感じながら呼吸のみに集中できるはずですが)、ふっと沸き起こる雑念については、無理に振り払おうとせず、その雑念を考えてみることも、決して悪いことではないと、感じております。

 何故か、それは脳の状態が落ち着かないβ波から、吐く息に意識を集中するほどに、α波に変化してくるからです。 α波の状態に脳波が維持されるようになると、落ち着いた状態で、物事を考えられるようになります。 日常的にいつも精神的に追われている状態で考えるときよりも、もっとゆっくり、じっくり考えることができます。

 逆腹式呼吸を行う坐禅において、深化の過程では脳波がシータ波になり、その状態になりますと、更に宇宙の叡智のサジェスチョンをも、得ることが可能になってきます。 吐く息の意識を集中できないでの雑念のオンパレードでは、困りものですが。