ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

胸式肺呼吸から胎息までー4

2008-08-09 10:07:33 | 逆腹式呼吸
 私たちがお母さんのお腹の中では、気の呼吸ー胎息をしながら、すくすく、ぬくぬくと愛情いっぱいに感じながら、成長してきました。 お母さんのお腹から生まれ出た瞬間から、空気で呼吸する胸式肺呼吸に、おぎゃーという泣き声とともに変化してきました。

 胎息から胸式肺呼吸に変化する過程で、下腹の臍下丹田で呼吸する気の呼吸の名残があって、赤ちゃんをよく見ると、胸というよりも下腹が動いています。

 私たちは、胸式肺呼吸を意識することもなく、ごく自然な呼吸として過ごしてきましたが、この呼吸を意識し、またゆっくり吐くことによって、お母さんのお腹の中で行っていた、気の呼吸を取り戻すことができるのです。

 そのためには、日常的に舞にとの生活の一部として、胸式肺呼吸を意識をしながら、ゆっくりと息を吐くことが大切です。 どんな場合でも、どんなときでも、目を瞑り口を閉じて、大きく胸いっぱいに空気を吸って、ゆっくり胸に入った空気を、下腹に戻すように吐いていきます。 鼻で息を吐くことを忘れ。

 私はいつも寝る布団の上で、パジャマ姿で坐禅を行います。 改めて着替えをしないことが大切です。 普段の生活着で行うのがよいのです。 寝る前には、半身浴をして、十分汗をかき、体内の眠れる内臓をも十分活性化した上で、坐禅を行います。

 低い枕をお尻に敷いて、胡坐を組みます。 私はどんな胡坐の組み方でも、自分のやりやすい組み方でよいと思っています。 つい最近までは、普通の胡坐でした。 原則は最低1時間は、坐禅を行うようにしていますが、集中力がなさそうなときは、無理をせず寝てしまいます。 

 寝るときも、上を向いて両手をお腹の上において、目を瞑り逆腹式呼吸を行いながら寝ます。 両手の親指をお臍の上になるように寝ます。 私は4時間経つと自然と目が覚めますので、トイレに行った後、また坐禅を行います。 深夜とか早朝の坐禅は、よいとされています。 

 坐禅で大切なのは、姿勢、呼吸、集中力ですが、集中力を高めるためには、普段から意識するゆっくりした呼吸に、慣れる必要があります。 そのためにも日常的にも、あらゆる時間、場所で行って、スムーズに滑らかに、呼吸ができるようになっておくことが、肝要です。 改めて何かをするという意識をせず、日常性の中で行う気持ちが大切であると、いつも感じております。 逆腹式呼吸を、坐禅を楽しんでください。