川野商店(和傘問屋)
川野商店は和傘問屋で、蛇の目傘、番傘等の和傘の問屋だ。
店先には、リヤカーが置いてあった。
川野商店は大正15年に現在の江戸川区南小岩に建てられた出桁造りの建物である。
重厚な屋根の造りや江戸以来の町屋の正統的特質を継承する格子戸等、この建物の特徴を見る事が出来る。
川野商店では職人を雇い傘を生産し、又、完成品の傘を仕入れ、問屋仲間や小売店に卸す仕事をしていた。
と案内板に記されていた。
店内には畳敷きの部屋があり、そこの和傘が置いてあった。
今では和服を着る人が少なく、蛇の目傘をさす風景を見る事があまり無い。
子供の頃は、母親は日常的に和服を着ていたので、蛇の目傘は常に数本家にあった。
父親は番傘をさしていた。
今は普通の洋傘をさしているが、当時は蝙蝠傘と云って高価かなものだったらしい。
女性が二人珍しそうに傘を開いたり閉じたりしていた。
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店内には、小さなガラス箱の中に人形を使って和傘造りの工程が説明されていた。
一応説明を付けて置くが、文字が小さく見ずらいかも知れない。
1・骨、2・繰り込み、3・繋ぎ、4・軒糸、5・中置き、6・側張り、
7・中張り、8・天井張り、9・仕上げ
となっている。