浦安・商売
1960年代の浦安は、町の中を流れる川の両側に漁船や漁師の家が並んだ漁師町だった。
狭い路地に廃船だろうか、置かれている様な町だった。
そんな路地裏で遊ぶ子供たち、二人の男の子が前掛けをしている。
今思うと、着る物も少なく、洗濯も毎日と云う訳には行かないために、着物の汚れるのを出来るだけ防ぐ意味があったのではないだろうかと思う。
現在の浦安を訪ねたことは無いが、近郊住宅地として近代化された町になっている。
東北地震で、地盤の沈下や液状化問題で、一躍有名になった町でもある。
商売
現在ではあまり見かけない下駄専門の店だ。
下駄が所狭しと並べられ、店主が下駄の鼻緒をすげる姿が普通だった。
当時はまだ、下駄の需要が多かったのだろう。
こんな雑貨屋さん?もあった。
主にざるの類が多く、台所用品を売っていたのだろう。
リヤカーを改造した屋台?に日用品を積んで歩く行商人も多くいた。
この日見たのは、70歳を超えたおじさんだった。
こんな重い物を引いて売り歩くのは大変だろうと聞くと、もう何年もやっているから別に苦にならないと云う元気な声が返ってきた。
高度成長期に入る前の日本はまだまだ昔の姿が色濃く残っていた。