1950~60年代
妹の結婚式。
1950~60年代の結婚式はまだ現代のような結婚式場は無く、皆自分の家で挙式したものだ。
列席者の男性には紋付、羽織、袴姿の人が結構いた。
洋服は礼装でなく普通の背広の人もいた。
女性は殆どが和服だった。
浅草の酉の市のスナップ。
真剣な目付きの売り手、うん~と考え込む買い手の表情が面白い。
この写真の撮影は当時としては一番難しい撮影だった。
当時のフイルムの感度はASA50(ASAは現在はISO)ASA100、の2種類しかなく、その上、レンズの開放絞はf3.5と暗く、夜間撮影は大変難しかった。
この写真はASA100のフイルムで撮影、増感現像をして出来たものだ。
そのため粒子が有れてざらざらの感じの写真になっている。
酉の市の様子は現代とあまり変化はないが、価格の面で凄い違いがあるのだろう。
競輪場でのスナップ。
はずれ券が散らばる中に赤児を抱えた女性がいた。
一獲千金を狙ったのだろうか?就職難の時代、何とか大金を掴みたいと競馬、競輪場に足を運ぶ人達なのだろう。
この田園風景は何処?今は彼岸花で有名な巾着田だ。
名前の由来は、田んぼの周りを巾着状に川が取り巻いて流れていたためと言われている。
その頃は春になると田んぼはレンゲの花で一面ピンクに染まっていた。
写真手前の花がレンゲ。
現在の彼岸花の群生地は、この田んぼではなく、近くの川沿いにある林の中だ。