シャッターのタイミングとフレームの移動
ソニー サイバーーショット HX50V 200ミリ相当 オート
左の写真は水鳥が画面中心部にあり、しかも枯れ穂に近付きすぎている。
撮影した直後にこれでは画面構成としては不十分と感じ、すぐに水鳥の形、配置の事を念頭に置き、カメラをやや左上に振り、構図を調整しながら水鳥が最適な位置に来るのを待ちシャッターを切ったのが右の写真だ。
構図全体に安定感が出て、秋の情景が十分に表現された。
この場合も水鳥の動きを予想しながらタイミングを待つことがポイントとなる。
フレームの移動
フレーミングの移動にも色々ある。
同じレンズの焦点距離のままカメラを振る場合と、焦点距離を変えてトリミングする場合がある。
上の写真は紅葉のある風景で、一応纏まった構図になっている。
同じ場所の水鳥を主体にフレーミングしたものが下の写真だ。
撮影時にトリミングをするのも一種のフレームの移動と云える。
上の写真は紅葉と木道で、画面を構成していて、一応纏まった画面構成になっている。
上の写真撮影直後に奥の木道の左側に撮影をしに来たらしい人が歩いてくるのが見えた。
急遽カメラを左に振りながら、望遠側にズームする。
紅葉の隙間にそれらの人が来た時にシャッターを切ったのが下の写真だ。
撮影は常に周囲に気を配り、注意深く観察すること、そして素早くフレーミングとレンズの焦点距離の選択をする事が傑作を生む秘訣かも知れない。