MRJ、10月に初飛行

 当初の予定では、ローンチカスタマーであるANAに量産初号機が既に納入されているはずであったMRJだが、開発は遅れに遅れて現時点でのANAへの引き渡し予定は2017年4-6月が見込まれているが、それに先立つ試験飛行がいよいよ今年の10月後半から開始されることが発表となった。

 10月からの県営名古屋空港、北九州空港を中心とした国内での試験飛行を経て、2016年夏からは米国米ワシントン州モーゼスレイク空港を拠点に試験飛行を実施して型式証明取得を目指すと云う。5機製造した飛行試験機を全て持ちこんでのテストも視野に入れていると云う事だが、これは自力でワシントン州まで飛んでいくことを意味しているのか。

 航続距離がさほど長くないリージョナルジェットたるMRJだから、北海道から千島列島、アリューシャン列島を島伝いにアラスカに飛び、その先はカナダ西海岸に沿って南下しモーゼスレイクへ向かうものと思われるが、考えてもみれば型式証明も取得していない航空機で北米大陸まで飛んでいくと云うのは、勿論飛んで行けると云うデータに裏付けられた自身があってのことだとは思うけれど、それにしても大冒険であるなあ。

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