ニコン対タムロン、タムロンの勝ち!

 ニコンが望遠端のF値を6.3とした代わりに大幅に軽量・コンパクトそして価格もダウンさせた、DX用の18-300mm f/3.5-6.3Gを発表した。ほとんど同時にタムロンがDX(APS-C)用の16-300mm F3.5-6.3と云う超高倍率ズームレンズを発表した。

 フルサイズ換算で前者は27-450mm、後者は24-450mmとなる。郷秋<Gauche>は以前から、望遠側は200mm(換算300mm)のままで良いから広角側を24mm相当まで広げたレンズがあれば良いと思っていたのだが、ニコンはお子様の運動会用に望遠側を伸ばしたレンズにご執心で、広角側を広げる気配がなかった。

 ところがところが、タムロンは既存の18-270mmから広角側も望遠側も広げたレンズをだしてきたのだ。これはもう完全にタムロンの勝ちである。望遠側の不足は、画素数が十分な近頃のカメラの場合にはトリミングすれば事足りるのだが、広角側はそうはいかない。だからこそ16mmスタートのNikkorの登場が待たれていたのだが、ニコンが軽量・コンパクトなだけでお茶を濁したのに対して、タムロンはちゃんと真面目に広角側を広げてきたのである。守りの大手メーカーと攻めのサードパーティーと云う図式である。

 ちなみにレンズの解像度を中心とする光学性能については、現時点ではどちらも未知数である。そんな中での強引なジャッジではあるが、郷秋<Gauche>としてはタムロンの積極的な姿勢を大いに評価したい。ただし、デザインだとかブランド性能はまた別な話なので、どちらを選ぶのかはユーザーの価値観次第となるだろうな。

「18恩田の森Now」
 日曜日に撮影した写真を、掲載いたしております。森で咲く花々をどうぞご覧ください。
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