親愛なる”フェリッペ”へ

一部の報道によれば、フェリッペ・マッサが同郷の大先輩、ルーベンス・バリチェロに引退を勧めらしい。ブラジル人同士だから、二人の他には(ブルーノ・セナを除いては)知る人も少ないポルトガル語で気安く話したのかも知れない。

 

マッサが云うには、「ルーベンスはF1で素晴らしいシーズンを過ごし、最高のチームで走り、レースにも優勝した。多くのドライバーがうらやむようなキャリアだと思う」なんだと。まっ、いずれも事実ではある。そんなバリチェロが、ペイ・ドライバーになり下がるべきではないと、マッサはバリチェロに直接云ったのかどうかは定かではないが、そう思ったことは事実なのだろう。

 

マッサもなかなか良いことを云うではないか。でもフェリッペ、君だったらどうだ? 君だって最高のチームで走っている。奇しくもルーベンスと同じ11回、ポディウムの一番高い所に上がっている。しかも、ルーベンスにはなかった、最終レースの最終周回の最終コーナーまで、チャンピョンの可能を残したシーズンだってあったじゃないか。悪くないF1人生だ。

 

でもフェリッペ、結局、君はチャンピョンにはなれてはいない。その意味ではルーベンスとまったく同じ。もし君が齢を重ね、それでもF1の世界にいたとして、同郷の若いドライバーから引退を勧められたら君はどうする。若いドライバーの為にシートを譲るかい? それはできない相談だろう。チャンピョンになれないことは判っていても、持ちこみの資金が必要であっても、それでもやっぱりF1で走ることを選ぶんじゃないかな?

 

 

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、鳥たちに種を運んでももらうために、目立つ赤い実を残している花水木。ちなみに花水木は北米原産で、尾崎行雄が東京市長であった1912年に米国ワシントンDCに染井吉野を送った返礼として、1915年に送られたのが日本における始まり。日本に移入されて間もなく100年になるが、今では庭木や公園の植栽、街路樹としてなくてはならない樹木の一つとなっている花水木である。撮影場所は昨日の写真と同じ東京都下某所。でも、この辺りは境界が入り組んでいるので、ひょっとすると川崎市麻生区の飛び地かも知れない。

コメント ( 0 ) | Trackback (  )