F1小三題

 先週末行われたアブダビGPで、タイヤトラブルで1周もできなかったセバスチャン・ベッテルは怒り心頭、レーシングスーツを脱ぎ捨てると、友人のクルーザーに乗り込み、ビール片手にハーバーサイドを走るマシンに毒づいていた。と云う事はなく、何とレース終了までピット・ウォールに止まり、チーム首脳がどのように戦略を建てて決断していくかを真剣に学んでいたのだそうだ。過去にはホントにクルーザーで飲んだくれていたり、ピットにも戻らずに自宅マンションに帰ってしまったドライバーがいたりしたけれど、ベッテルは実に優等生である。

 

昨日までの3日間、若手ドライバーによるテストが行われていたが、ジャン・エリック・ベルニュのようにトップドライバーに伍するタイムを叩きだす者もいたが、だからと云って、彼らが来年F1のレースドライバーになれるわけではない。F124のイスをめぐるイス取りレース(ゲーム)でもあるのだ。誰かが去らなければ、新しいいドライバーがF1にやって来ることはない。辞めてもらいたいドラーバーのリストと云う物があったとすると、きっと「ルとバ」が付く人が筆頭だろうし、「ミとシ」、「ヤとト」が付く人なんかがそれに続くんだろうな。

 

果たしてキミ・ライッコネンはF1に帰って来るのか。自身もウィリアムズとの交渉を認めているが、現時点ではまだその結論は出ていない。最大の問題は、マシンの戦闘力であるが、来期もマシンも今年のFW33程度のポテンシャルであるのだとすれば間違いなく止めた方が良い話ではあるが、来季のFW34はルノーエンジンを搭載、マクラーレンの元デザイナー、マイク・コフランが采配を振ることとなっているので悩ましい。ウィリアムズは幾度もタイトルを獲得している名門チームだし、記憶に新しい所では2009年のブラウンGPのようなこともなくはないからな。

 

 

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、杜鵑(草)(ほととぎす)。8月下旬から11月末までと、花期が長い。鳥のホトトギス(不如帰)が先にあり、花にある斑点模様が不如帰の胸の文様に似ていることからの命名のようである。上の写真は今月9日に東慶寺で撮影したもの。

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