ニコンの新しいマウント

 SLR(一眼レフカメラ)の特徴の一つはレンズの交換が可能なことであるが、レンズの交換が可能と云うことは、当然カメラ本体(ボディ)とレンズを自由に脱着できるということである。撮影のためには当然レンズが必要だから普通はボディにレンズを着けた状態で使用するし(顕微鏡や望遠鏡に着けて使う場合もある。もっとも顕微鏡も望遠鏡もレンズであることに変わりはないが)、レンズを付けたまま保管されているケースが多いと思うが、ボディの数が増えてくると、レンズを着けたままの状態での保管は場所を取るために、保管の際にはレンズを外しておき、撮影の前に、その時の撮影に応じたレンズを着けて出かけるようになったりする。

 そうは云ってもレンズを外したままではミラーボックス内に埃が入り、デジタルの場合には厄介なことになるし、マウント開口部の中に間違って指などを突っ込みミラーを触ってしまったりしないように、レンズを外したボディには蓋をしておく。そのための蓋はボディキャップと呼ばれるが、マウントの形状がカメラのブランド(メーカー)によって違うから、当然メーカー別にそのマウント専用のものがある。そしてNikon(ニコン)のSLRのマウントは、1959年の「Nikon F」登場以来ずっと「Fマウント」である。


 右側の、Nikonの刻印の下に小さくF mountと書かれているのがニコンのSLR、つまりFマウント用のボディキャップで、左側のNikonとだけ書かれている物が、ニコンが新しく登場させるマウント用のキャップである。と云うのは嘘。ニコンユーザーなら誰でもすぐにわかるように、左側が従来から慣れ親しんだキャップである。

 旧来からのボディキャップには「F」もしくは「F mount」と云うような表記はされていなかった。ニコンのSLRのマウントは唯一、FマウントのみだからNikonの刻印のみがあれば十分だったのである。そこに先月登場したのが右の「F mount」と刻印されたキャップ。これはもうFマウント以外のマウントが近いうちに登場し、その新しいマウントと従来のFマウントを区別するためとしか、郷秋<Gauche>には思えないのである。

 ところで右側の新しいタイプのボディキャップ、キャップだけを買ったわけじゃないんです。ちょいとクリックしたら届いてしまった「黒い物」に、このキャップがついていたのでした(^^;

追記:9月12日に書いたFマウント以外のニコンマウント?もどうぞ併せてお読みいください。
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