音楽道路

 8月の末に長野県のビーナスラインを走った時に「あれっ」と思った。エンジン音と渾然一体となっていたタイヤノイズが、突然音楽らしきものを奏でだしたのである。快調に飛ばしていたこともありあっという間に通り過ぎてしまいその曲名まではわからずじまいであったのだが、それは確かに音楽であった。

 おそらく事故の多い道路なのだろ、注意喚起のためと思われる「ザーッ、ザーツ、ザーッ」と音を発する道路があるのは知っていた。たぶん道路の走行方向に対して直角に細い溝を入れているのだろうとすぐに想像できたが、今日の日経朝刊の記事を読んで納得した。

 件の記事によれば「音楽道路」と云うのだそうだ。40kmで走行しているクルマは1秒間に11m進み、11mに220本の溝があればラの音、246本ならシの音がするのだそうだ。

 この音楽道路、全国に18か所あるのだそうで郷秋<Gauche>が8月に通ったビーナスラインの路面とタイヤが奏でた曲は「スカボロー・フェア」だったらしいが、全く気が付かなかったぞ。飛ばし過ぎていたからか?


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森の秋の農作業。
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