11月10日リコー、18日ソニー

 OLYMPUSが7月3日にE-P1を発売し、11月5日にはE-P2を発表(欧米のみで何故か日本国内では未発表)、Panasonicが9月18日にLUMIX GF-1を発売したことにより一気に人気沸騰したのが「デジタル一眼」と呼ばれ、ここに来て「ミラーレス」と呼ばれるようになって来たニューカテゴリのデジタルカメラ。

 既にその成長が右肩下がりとなり、更には価格下落により消耗戦の様相を呈しているコンパクトタイプ、昨年まで急成長を続けカメラ業界の救世主とも云われたDSLR(デジタル方式一眼レフ)にも暗雲が立ち込め始めたいま、最も注目されているカテゴリがE-P1とGF-1とが創り上げた「ミラーレス」である。

 その新しいカテゴリに、10日(もうすぐだ!)にリコーが、18日にはソニー参入するらしい。リコーのミラーレス機については事前の情報が多く、郷秋<Gauche>もこれについて幾度か書いているが、ソニーのミラーレス機については具体的な情報がほとんどないまま、今回いきなり発表日を含めた具体的な情報が登場したのであった。

 SonyAlphaRumors.comによれは、イメージセンサーは4/3(FourThirds)サイズだが、マウントはMicro4/3規格ではなくソニーのオリジナルマウントである(Sony will use a 4/3 sensor but with a proprietary mount.)。また、センサーは配線が受光面の裏側に位置する裏面照射型と呼ばれるタイプで、ソニーはこれを「Exmor R」(エクスモア アール)と呼んでいる。

 SLRのレンズマウント規格がメーカーの数だけある現状は実に不便である。4/3、Micro4/3規格がオリンパスとパナソニックに採用され、レンズの相互装着が可能になったことはSLRの歴史の中でも画期的な出来事であり、郷秋<Gauche>は大いに評価している。

 ソニーもセンサーが4/3サイズなのであれば、Micro4/3規格を導入すればオリンパスのE-P2でカールツァイスのレンズが使えるようになるなど更に面白くなるのだが、自社が開発に関係していない4/3の軍門に降るのはプライドが許さないのだろうな。

郷秋<Gauche>が書いたリコーのミラーレス機に関する記事

リコーのミラーレスAPS-C機に関する情報 2009/11/03
リコーのミラーレスコンパクトはオリジナルマウント? 2009/10/28
リコーが11月21日にKマウントのミラーレスAPS-C機を発表 2009/10/20
 

 例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、3日から続いている「建物の表情」の6作目。建築物の魅力には色々あるけれどこれまでご覧頂いたものと同様、建物のグラフィカルな面白さだけを切り取った写真です。
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