結婚式の牧師は偽者?

 教えて!gooに面白い質問と回答?がありました。

 「結婚式の牧師さんの資格は?」との問いに対して「結婚式場やホテルのチャペルで挙式を執り行う外国人の牧師、神父は、ほとんどの人が無資格のバイト。そもそもチャペルで挙式をする方も、キリスト教の信者でも何でもないのだし、聖書の教えを学んでいる訳でもないのですから、気にすることはないでしょう。チャペルという建物の中で行なわれる人前式挙式ですよ。」と云う名(迷)回答。いや、実に正しい回答だと思います。(元ネタはこちら

 カトリック教会における結婚は洗礼などと並ぶ7つの秘蹟(ひせき、サクラメント)の一つですが、プロテスタント教会における聖礼典(カトリックにおける秘蹟)は洗礼と聖餐の二つだけで結婚は含まれていません。

 カトリックでもプロテスタントでも新郎新婦共に信者であれば当然自分の教会で式を挙げるでしょうから問題は無いと思いますから、先の質問はそうではない二人が結婚式場やホテルのチャペルで挙式を行う場合についてのことでしょうね。牧師や神父の資格を持たない西洋系外国人のアルバイトにまず間違いないのですが、そもそもプロテスタントにおける結婚は聖礼典に結婚が含まれていませんので、誰が執り行っても良いのだと思います。

 更に、キリスト教の根源的な考え方として、例えば洗礼にしても結婚にしても、秘蹟は神が直接に行う業であるから、その式典を執り行う人の聖俗には関係がないというものがあります。つまり、教会の定めた手順と言葉に基づいて行われた秘蹟は有効であるという考え方です。

 江戸時代の禁制下に、潜伏切支丹は「水方」と呼ばれる洗礼を授ける役目の信者から洗礼を受け代々その信仰を受け継いできています。また現在でも緊急の場合、つまり死の床にあり聖職者がいない場合には、近くにいる信者が教会生活の中で覚えた手順と言葉により与えた洗礼は有効とさされると聞いたことがあります。

 実際にはこういった聖職者以外が行った秘蹟や聖礼典の有効性が問われることがあるのかどうかは大いに興味がありますが知る由もないですね。


 例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、11月とは思えない暖かさになった今日の恩田の森を半袖で散歩する人。

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 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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