唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
全日空のモヒカンジェット復活
モヒカンジェットをご存知ない方のために少し説明。モヒカンとは1969年から20年間、ANAの機材に描かれていた塗装のこと。機体上面、コックピット上部から垂直尾翼までと機体側面、コックピットのサイドウインドゥから客席ウインドゥさらに水平尾翼下部まで青いラインが引かれ、垂直尾翼にレオナルド・ダ・ヴィンチ考案のヘリコプターのマークが書かれたANAの塗装。この塗装が最初に施されたのがボーイング737-200だったので「モヒカンジェット」と云うわけだ。
注:ヘリコプターのマークは、1958年に極東航空と合併しANAの基礎を築いた日本ヘリコプター輸送の社章でANAに引き継がれたものである。
何故「モヒカン」と呼ばれるのかと云えば、コックピット上部辺りに描かれたラインがアメリカ先住民族のモヒカン族(調べてみると、正しくは「モホーク族)のようである」の頭部の左右を、弓を射る時に邪魔にならないように刈り上げ中央部の髪だけを残す髪形に似ているかららしい。郷秋<Gauche>には、そう云われればそう見えないこともない程度にしか思えないが、そのネーミングにはインパクトがあり一度聞いたら忘れない名前ではある。
その、使われなくなって久しいモヒカンジェット再就航と聞いて、そんなに古い機材を一体どこから引っ張り出して来たのかと思ったら何のことはない、現用のボーイング767-200に当時の塗装を再現した特別塗装機なのである。低迷する需要喚起の為に1機導入し羽田-宮崎、羽田-鹿児島線に投入されるとのこと。
モヒカンジェットが現役であった頃、これに乗って宮崎にハネムゥ~ンに出かけた世代を呼び込むためのツアーが沢山企画されているようである。しかしなぁ、1機しかないということは、点検の時には飛ばないし、悪天候で欠航でもしようものならたちまち機材繰りが行き詰まり、代打で通常塗装の767が飛ぶことも多くなることだろう。
ANAからは2013年まで就航とアナウンスされているから、そんなに長く飛ばすのならせめてもう1機モヒカン塗装の767を用意しておいた方がいいんじゃないかな。そうそう、昔の塗装を復活させるならば、ANAよりもJALの方が先だろうと郷秋<Gauche>は思うんだ。だって鶴丸から現行塗装にチェンジしてから急降下のJAL。鶴丸に戻せば昔の勢いも戻って来る、訳はないよね。
例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、3日から続いている「建物の表情」の7作目。建築物の魅力には色々あるけれどこれまでご覧頂いたものと同様、建物のグラフィカルな面白さだけを切り取った写真です。そろそろ飽きてきたでしょうか。残念ながらと云うのか、ご期待に応えてと云うのか、まだまだ続きます(^^;
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