リコーが11月21日にKマウントのミラーレスAPS-C機を発表

 9月7日にリコーからKマウント仕様のカメラが登場か?と題する小文を書いたが、今度は11月21日という具体的な発表日も含めた情報である(詳しくはPhoto Rumorsを参照されたい)。

 Photo Rumorsによれば、KマウントとAPS-Cサイズのイメージセンサーを持ったリコー製のカメラは11月21日に発表され、12月には発売されるのだという。しかし、これ以上の詳しい仕様についての情報はないので、現状では期待を込めて想像するしかない。

1.「Kマウント」と云うことは、レンズ交換方式である。
2. 「Kマウント」と云うことは、フォーサーズ(4/3)に対するマイクロフォーサーズ(M4/3)のようにマウント径を縮小してはいない。
3. 「ミラーレス」と云うことは、フランジバックはオリジナルKマウント規格の約半分程であることが想像できる。

 以上を前提にリコーのKマウントのミラーレスAPS-C機を想像すると、オリンパ E-P1あるいはパナソニックLUMIX GF1に非常に近いものを思い描くことになる。まず、オリンパ E-P1を思い浮かべて欲しい。ただしマウントはKマウント。そしてイメージセンサーはAPS-Cサイズである。リコーはE-P1、GF1に近い機種として高級コンパクトカテゴリのGX200を持っているがイメージセンサーのサイズが1/1.7型と小さいこと、レンズが交換できないことがE-P1、GF1と大きく異なる。これを一気に解消するのが噂のKマウントのミラーレスAPS-C機ということになるだろ。

 フランジバックが短いということは、マウントアダプタを使用することで、Kマウントレンズのみならず、多くのSLR用及びライカに代表されるレンズ交換式レンジファインダーカメラ用のレンズを装着することができるということである。デジタルカメラにはデジタル用に最適化されたレンズを使用しなければ最良の画質を得ることができないと主張するか方に限って、実はこっそりE-P1にツァイスのクラシックなレンズをつけて遊んでいたりする矛盾はここでは追求しないことにしよう。

 頭打ちとなったコンパクトタイプのセールスを尻目に右肩上がりだったDSLR(デジタル方式一眼レフ)の成長にも陰りが見えてきたと思ったら、カメラメーカー各社は次なる稼ぎ頭として初級DSLRよりも高価格で利益率が高い(と思われる)「デジタル一眼」に目を付け年末商戦に向けての攻勢をかける構えのようである。5年前であれば、新カテゴリの製品はしばらく「様子見」であったろうが、コンパクトタイプにしろSLRにしろ、既に技術的には完成の気に到達している現在登場するものであれば、すぐに飛びついても後悔することはないだろ。

 ただし、今回噂のKマウントの他に、ニコンFマウント(口径が縮小されている可能性あり)、ソニーαマウント(同)を使った同趣向のカメラが次々に登場することが予想される中でどのマウント(メーカー)を選ぶのかは、最初のSLRを購入するときと同じように慎重を期す必要があるだろ。E-P1の購入をグッとこらえた郷秋<Gauche>としては、楽しくも悩ましい年末のカメラ選びとなりそうである。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、秋の一コマをPhotoShopを使って日本画風に作ってみたものです。
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