遠藤周作とPaul Endo

 町田市民文学館の開館1周年記念の特別企画展として、「遠藤周作とPaul Endo」が、9月29日から12月16日まで開催されます。

 ご存知の通り遠藤は、「沈黙」「死海のほとり」など、彼の代表作を次々に発表した、作家としてもっとも充実した25年間を町田市で過ごしています。そのような縁があって町田市民文学館において特別展が開催されるわけです。

 遠藤は、所謂「狐狸庵もの」の中で、自分の住まいたる「狐狸庵」があるところを「柿生の里」と称し、あたかも小田急線の柿生駅近く(行政的には川崎市多摩区、後の麻生区に位置する)にあるかのように表現しておりましたが、実は、小田急線町田駅の北方3km程のところに住んでいたのです。

 大学生時代、町田市に住んでいた郷秋<Gauche>は、遠藤と2度ほど遭遇した事がありました。いずれも遠藤の自宅近くの飲食店で、最初に見かけたのは「くったら」というラーメン屋で、編集者と思しき方とカウンターでラーメンをすすっていました。

 二度目の遭遇は、「くったら」の斜め向かいにあった「薩摩」という居酒屋で、このときにも編集者らしき方とご一緒で、なにやら楽しそうに杯を傾けておりました。当時から氏の作品の愛読者であった郷秋<Gauche>ではありますが、せっかくのくつろぎの時間と思われましたので、勿論サインをねだるようなことはしませんでした。

 10月7日にはご令室、遠藤順子さんの講演「町田時代の遠藤周作」がある他、連続講座「遠藤周作を読み解く」(全5回)、「文学サロントーク」など幾つかのイベントも計画されているようです。残念ながらWebsiteには詳細は掲載されておりませんが、興味を持たれた方は、町田市民文学館に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

9月15日追記:チラシ裏面の画像を追加しました。-->Click!

注:チラシは町田市民文学館が作成したものです。
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