もう四半世紀?

 まずはwebCGこちらのページをご覧頂きたい。

 注目すべきは、次期型「ホンダ・フィット」用カーナビゲーションシステムではなく、ページの中程やや下にある、1981年にアコードに搭載された、カーナビゲーションシステムの元祖「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」だ。

 アイディアとしてではなく、実際に使える形と現れたカーナビゲーションシステムを目にしたのは、多くの方にとっては、これが最初であるはずだ。現在のカーナビゲーションシステムが、自車の位置確認のために利用しているGPS衛星の最初に1基が打ち上げられたのは1978年であるが、GPSは当時、アメリカの最もプライオリティの高い軍事機密の一つだったから、民間がその情報を利用することなどは考えも及ばなかった。

 ならばホンダは、どうやって自車の位置確認をしたのかと言えば、ジャイロスコープを利用したのである(ガス型であったか?)。1/3世紀以上人間をしている方はご存知のはずの「地球駒」の応用技術であり、自立航法式のミサイルにも利用されている、実は古くて新しい技術である。

 自車の位置確認にジャイロスコープを利用した「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」(名前が「まんま」だ)は、自車の軌跡をCRT(ブラウン管)の上に表示するが、地図情報はセルロイド?に印刷されたそれをCRTの上に被せるという、今にして思えば、実に原始的な方法を採用していた(事実上、それ以外の方法は無かったとも言える)。自車がそのセルロイドの地図の外に出てしまうと、慌ててセルロイドの別な地図を被せ直すことになっていた(はず)。

 「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」から26年、「カーナビ」も随分と進化したものである。って、郷秋<Gauche>の306には付いていないけどね(^^;。


 いつもながら、記事本文とは何の関係もない今日の1枚は、「穏」(おだやか)。「穏」は郷秋<Gauche>のふるさと、郡山にある酒蔵、仁井田本家(ブランドは「金寶」)が造る酒。ここが造る「自然酒」が旨いんだけれど、今日は穏やかに穏やかにと、「穏」を飲んでみた。
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