恥ずかしいぞ、フジテレビ。小学生は生徒じゃなくて児童だ!

 今日のYahoo!動画のFNNニュース。「神奈川・川崎市で小学生2人が歩道に乗り上げたワンボックスカーにはねられ重軽傷」のニュースの中で「もう1人の小学5年生の男子生徒(10)がひざ打撲などの軽傷を負った」との記載。この前には「児童が通う小学校の教頭は」と書かれている。つまり、児童と生徒はまったく同じ意味の言葉と捉えるいるんだろうな。いったいどんな記者が書いた記事なのか。まさか一週間前に入社した記者が書いているんじゃないよね。

 今日の突っ込の元ネタはこちら

 学校教育法によれば、小学生は「児童」、中学生と高校生を「生徒」、大学生を「学生」と呼ぶことになっている。だから「小学5年生の男子生徒」と言う表現は誤り。「小学5年生の男子児童」である。もっと言えば、児童は小学生のことだから「5年生の男子児童」で、怪我をしたのが小学生であることが分かる。

 こういう記事を書く記者だと、今でも「幼稚園の保母さん」なんて、平気で書くんだそうな。幼稚園は学校だから教えている人は「先生」だし、保育所の方も保母じゃなくて「保育士」。「幼稚園の保母さん」は今では二重の間違いだ。

 こちらは法律による定めは無い(と思う)けれど、たとえばキミ・ライッコネンや佐藤琢磨を「F1の運転手」とは言わないだろう。F1を運転することは間違いないが、彼らはやっぱり「ドライバー」とか「パイロット」と呼ばれるべきだ。さすがにフジテレビ、このあたりは間違わないようだが、小学生は「児童」、こちらも正しく使って欲しいものである。

 ついでに言えば、「神奈川・川崎市で」ってのもどうかな。川崎市は1972年に政令指定都市になっている。日本の常識として、政令都市はどの県にあるのかは皆さんにご存知のはず。ならば「神奈川」は言わずもがなだろうと、郷秋<Gauche>は思う。

今日の1枚は、今どきの緑のグラデーション。
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