唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
おいおい
「(前略)これは、一般的なアンプが、真空管やトランジスターなどの素子の信号増幅機能(アナログ処理)を利用しているのに対して(後略)」、って、今どき一般的なアンプに真空管が使われているのか?真空管を知っているのは40代半ばまでのおじさん・おばさんだけであり、今の30代以下の世代では、余程特殊な人以外、真空管なんて見たこともないはずだぞ(ブラウン管(CRT)も真空管の一種だけれど、これとて最近では急激に減少している)。だから、真空管は全然「一般的」じゃない。
「車内には14個のスピーカーが配され、自動制御システムが、どのシートにおいてもコンサートホール、いや、それ以上の臨場感のあるサウンドを実現している」、って、「コンサートホール以上の臨場感」ってどういうこと? このページのキャッチコピーにも「コンサートホールか、それ以上か」と書かれている。非常な高音質であることを言いたいのだであろうことは理解できるけれど、「コンサートホール以上」はないだろ。もし「コンサートホール以上」があるとしたら、実際にコンサートホールで聞く音の「何か」が実際以上に誇張された、「不自然な音」だ。少なくとも郷秋<Gauche>は、そんな音は聴きたくないぞ。
上の例は、いずれもオーディオのトップメイカーであるB&Oがカーオーディオに進出し、それがいかに高品質・高音質であるのかを知らしめるために書かれた文章であるが(月刊NAVI 2007年1月号 p.21)、奇をてらい過ぎだろ。デジタル技術に対して「真空管」、コンサートホールに対して「それ以上」と、最新技術、高音質をより際立たせるために使った「真空管」と「それ以上」なのだろうが、行き過ぎた、実に不自然な比喩であることにすぐに気がつく。
しかし、この記事の著者(Hiraide Akiとクレジットされている)だけを責めることはできないだろ。世の週刊誌の多くは誇張された不自然な比喩の塊であるし(郷秋<Gauche>は読まないが、電車の中吊りを見れば十分以上にわかる)、新聞にだって、たった一つの例を取り上げて、日本中があたかもそうであるかのような大見出しを躍らせている記事も少なくない。
まっ、「人が書いたものにイチャモンをつけている暇があったら、お前の書く文章を何とかしろよ!」と言われそうではあるが、読者の目を引くために、大仰かつ不自然な比喩を確信犯的に多用している書き手よりは、無知であるが故に使ってしまう郷秋<Gauche>の方が少しはましであろうとは、実に白々しい自己弁護であるな。反省。
今日の1枚は、なるせの森の杉林の中から見たひこばえの田んぼ、ススキそして遠くに見える真っ赤に色づいたモミジ。
「車内には14個のスピーカーが配され、自動制御システムが、どのシートにおいてもコンサートホール、いや、それ以上の臨場感のあるサウンドを実現している」、って、「コンサートホール以上の臨場感」ってどういうこと? このページのキャッチコピーにも「コンサートホールか、それ以上か」と書かれている。非常な高音質であることを言いたいのだであろうことは理解できるけれど、「コンサートホール以上」はないだろ。もし「コンサートホール以上」があるとしたら、実際にコンサートホールで聞く音の「何か」が実際以上に誇張された、「不自然な音」だ。少なくとも郷秋<Gauche>は、そんな音は聴きたくないぞ。
上の例は、いずれもオーディオのトップメイカーであるB&Oがカーオーディオに進出し、それがいかに高品質・高音質であるのかを知らしめるために書かれた文章であるが(月刊NAVI 2007年1月号 p.21)、奇をてらい過ぎだろ。デジタル技術に対して「真空管」、コンサートホールに対して「それ以上」と、最新技術、高音質をより際立たせるために使った「真空管」と「それ以上」なのだろうが、行き過ぎた、実に不自然な比喩であることにすぐに気がつく。
しかし、この記事の著者(Hiraide Akiとクレジットされている)だけを責めることはできないだろ。世の週刊誌の多くは誇張された不自然な比喩の塊であるし(郷秋<Gauche>は読まないが、電車の中吊りを見れば十分以上にわかる)、新聞にだって、たった一つの例を取り上げて、日本中があたかもそうであるかのような大見出しを躍らせている記事も少なくない。
まっ、「人が書いたものにイチャモンをつけている暇があったら、お前の書く文章を何とかしろよ!」と言われそうではあるが、読者の目を引くために、大仰かつ不自然な比喩を確信犯的に多用している書き手よりは、無知であるが故に使ってしまう郷秋<Gauche>の方が少しはましであろうとは、実に白々しい自己弁護であるな。反省。
今日の1枚は、なるせの森の杉林の中から見たひこばえの田んぼ、ススキそして遠くに見える真っ赤に色づいたモミジ。
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