唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
最廉価DSLR登場
キヤノンのEOS Kissデジタル、ニコンのD70登場以来、価格下落と共に急激にマーケットが拡大しているDSLR(デジタル方式一眼レフ)だが、ついに実売価格6万円台前半のDSLRが登場した。しかもニコンから。
D40がそれ。ボディのみの価格が59,800円(yodobashi.comの価格でさらに10%ポイント還元あり。以下同じ)、標準ズームレンズ(AF-S DX ズームニッコール ED 18-55mm F3.5-5.6G II。D50用に発売されたものと焦点距離、明るさ共に同じだが更に軽量コンパクトかつ廉価)付きのキットだと69,800円だ。
これまで最も安いDSLRはニコンD50、ペンタックスK100D、オリンパスE-500で共に89,500円(標準ズームレンズ付き)だったが、これを一気に2万円下回る価格である。実売価格で5万円を割る店も出てくることだろ。ただし、画素数は610万画素(これでも4切ワイドまで伸ばせるから十分以上)、手振れ防止、ローパスフィルターのゴミ取り機構なしと、実に割り切りの良いコンセプトだ。
25年前にF3とほぼ同じ頃にニコンが送り出した廉価な普及機、リトルニコンと呼ばれたEMが確か4万円。フラッグシップたるF3が20万弱だったはずであるから、いまで言えばD200と今回発売のD40が同じような関係になりそうだ。
違うのは、F3とEM当時には両ボディーにほとんどすべて共有できたレンズが、D200とD40の間では共有できるレンズが極めて少ないことである。先にD40の標準ズームレンズがAF-S DX ズームニッコール ED 18-55mm F3.5-5.6G IIであることを括弧書きしたが、D40にはこの標準ズームレンズと同シリーズのAF-S DXレンズしか使えないのである。
正確には「使えない」のではなく「オートフォーカス」が使えないのである。D40は事実上、AF-S DXつまり、絞りリングを持たない超音波モーター内臓のレンズ専用なのである。勿論マウントそのものはF以来普遍だから40年前のレンズも勿論装着することはできるが、自動絞りは機能しない。ということは事実上使えない。露出計は作動しない。つまり勘でシャッタースピードと絞りの設定できる方には撮影可能と言うことですある。
注1:撮影直後にディスプレイで露出の状態を確認できるので、意外と使えるのかも知れない。
注2:朱書き部分以降を11月21日夜に訂正・追加した。
比較的新しいAF(オートフォーカス)レンズは使えるけれど、肝心のオートフォーカスは機能しないから、マニュアルでピントを合わせて写真を撮ることを知らない人にはちょっと厳しいかも知れない。つまり、D40のボディ価格から言って、AF-S DX ズームニッコール ED 18-55mm F3.5-5.6G II と共にWズームキットとして発売になるAF-S DX ズームニッコール ED 55-200mm F4-5.6G以外のレンズを使うことを想定していないということだ。もっとも、この2本のレンズで27mm~300mm(35mm換算)をカバーできるから、他にレンズが必要になるとは思えないが。
カメラ好きの間では、AF-S DX以外の既存のニッコールレンズのほとんどが使えないことが「けしからん」と話題になっているようだが、郷秋<Gauche>はそうは思わない。おそらくはD40を購入しようというユーザーはそれで困らないわけだし、ニコンとしてもAF駆動のモーターを追い出してまで軽量にこだわり、更には新しい軽量コンパクトなAF-S DXレンズまで開発しているという力の入れようだ。AF-Sレンズは大きくなってしまうのが珠に傷だったけれど、今回のED 18-55mm F3.5-5.6G II開発で得られた技術の応用で更にコンパクトなレンズの登場だって十分期待できるではないか。
そもそもが、D40を買って暫く使ってみたけれど、もっといいカメラが欲しくなってD80を買った、あるいはD200を買いたいというユーザーが出てくることをニコンは期待しているのだろから。
今日の1枚は、小雨降る恩田の森の紅葉。
D40がそれ。ボディのみの価格が59,800円(yodobashi.comの価格でさらに10%ポイント還元あり。以下同じ)、標準ズームレンズ(AF-S DX ズームニッコール ED 18-55mm F3.5-5.6G II。D50用に発売されたものと焦点距離、明るさ共に同じだが更に軽量コンパクトかつ廉価)付きのキットだと69,800円だ。
これまで最も安いDSLRはニコンD50、ペンタックスK100D、オリンパスE-500で共に89,500円(標準ズームレンズ付き)だったが、これを一気に2万円下回る価格である。実売価格で5万円を割る店も出てくることだろ。ただし、画素数は610万画素(これでも4切ワイドまで伸ばせるから十分以上)、手振れ防止、ローパスフィルターのゴミ取り機構なしと、実に割り切りの良いコンセプトだ。
25年前にF3とほぼ同じ頃にニコンが送り出した廉価な普及機、リトルニコンと呼ばれたEMが確か4万円。フラッグシップたるF3が20万弱だったはずであるから、いまで言えばD200と今回発売のD40が同じような関係になりそうだ。
違うのは、F3とEM当時には両ボディーにほとんどすべて共有できたレンズが、D200とD40の間では共有できるレンズが極めて少ないことである。先にD40の標準ズームレンズがAF-S DX ズームニッコール ED 18-55mm F3.5-5.6G IIであることを括弧書きしたが、D40にはこの標準ズームレンズと同シリーズのAF-S DXレンズしか使えないのである。
正確には「使えない」のではなく「オートフォーカス」が使えないのである。D40は事実上、AF-S DXつまり、絞りリングを持たない超音波モーター内臓のレンズ専用なのである。勿論マウントそのものはF以来普遍だから40年前のレンズも勿論装着することはできるが、
注1:撮影直後にディスプレイで露出の状態を確認できるので、意外と使えるのかも知れない。
注2:朱書き部分以降を11月21日夜に訂正・追加した。
比較的新しいAF(オートフォーカス)レンズは使えるけれど、肝心のオートフォーカスは機能しないから、マニュアルでピントを合わせて写真を撮ることを知らない人にはちょっと厳しいかも知れない。つまり、D40のボディ価格から言って、AF-S DX ズームニッコール ED 18-55mm F3.5-5.6G II と共にWズームキットとして発売になるAF-S DX ズームニッコール ED 55-200mm F4-5.6G以外のレンズを使うことを想定していないということだ。もっとも、この2本のレンズで27mm~300mm(35mm換算)をカバーできるから、他にレンズが必要になるとは思えないが。
カメラ好きの間では、AF-S DX以外の既存のニッコールレンズのほとんどが使えないことが「けしからん」と話題になっているようだが、郷秋<Gauche>はそうは思わない。おそらくはD40を購入しようというユーザーはそれで困らないわけだし、ニコンとしてもAF駆動のモーターを追い出してまで軽量にこだわり、更には新しい軽量コンパクトなAF-S DXレンズまで開発しているという力の入れようだ。AF-Sレンズは大きくなってしまうのが珠に傷だったけれど、今回のED 18-55mm F3.5-5.6G II開発で得られた技術の応用で更にコンパクトなレンズの登場だって十分期待できるではないか。
そもそもが、D40を買って暫く使ってみたけれど、もっといいカメラが欲しくなってD80を買った、あるいはD200を買いたいというユーザーが出てくることをニコンは期待しているのだろから。
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